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五輪落選の悔しさを糧に…千葉FWオナイウ阿道「すべてが終わったわけじゃない」

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[7.16 J2第23節 町田 2-3 千葉 町田]

 チームは3連敗中。ジェフユナイテッド千葉は先制に成功しながらも町田に逆転を許し、厳しい状況に追い込まれていた。しかし、勝ち越されてから3分後の後半28分に投入されたFWオナイウ阿道が流れを大きく引き寄せた。

 後半37分には左サイドでボールを受けると左足でクロスを供給。その流れから最後はDF丹羽竜平が蹴り込んで同点に追い付く。「丹羽さんが決めてくれたから、3点目につながった」と振り返ったように、後半アディショナルタイムには自ら大仕事をやってのける。

 左サイドでMF井出遥也がボールを持つと、「ハルくん(井出)が結構フリーだったので、良いところにポジションを取ろうとした」とクロスを待ち構える。井出が左足で蹴り出したクロスに打点の高いヘッドで合わせると、ボールはネットを揺らして劇的な決勝点が生まれた。

「ハルくんが良いボールを上げてくれた。GKに弾かれたかなと思ったけど、入ったのが分かった。なかなか勝てていなかったので、次につながる勝利だと思う」

 U-23日本代表の一員としてプレーを続け、最終予選メンバーに名を連ねてアジア突破に貢献した。しかし、リオ五輪本大会行きの切符を逃し、涙をのむことになった。

 だが、下は向かない。「U-23代表の今までの経験は良い経験だった。五輪メンバーには選ばれませんでしたが、すべてが終わったわけではないし、先があります。そこに向けて、今できることを積み重ねてチームの勝利につながるプレーをしていきたい」と前だけを向いて歩を進める。

(取材・文 折戸岳彦)

●[J2]第23節 スコア速報

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