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シャビ:「“ティキ・タカ”は死なないさ。それなしではバルセロナじゃない」

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 元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスは、古巣バルセロナがパスサッカーを重視し続ける必要性を説いた。

 シャビのアル・サッド移籍及び、FWリオネル・メッシ、FWルイス・スアレス、FWネイマールの“MSN”トリオの存在によって、縦に速い攻撃も見せるようになったバルセロナ。しかしながらシャビは、同チームの本質が“ティキ・タカ(ボールを細かくつなぐサッカー)”であり続けていることを強調する。

 スペイン『スポルト』とのインタビューで「“ティキ・タカ”はもう死んだか?」と問われたバルセロナのレジェンドは、次のように返答した。

「“ティキ・タカ”は死なないさ。もし死んでしまったならば、良くない方向に進むことになる。僕たちはバルセロナじゃなくなってしまうんだよ。僕はバルサのようなプレーを見せられるチームが、ほかには存在しないと断言できる。どのようなチームであっても、バルサのレベルにはないんだよ。ペップのバイエルンでさえ、そのレベルには到達しなかった」

「テレビで多くの試合を見ているけど、ほとんどの試合が退屈だ。僕が楽しめているのは、バルセロナの試合を見ているときだけだね」

 また唯一無二のサッカーを実践する“最強のバルセロナ”が、2015-16シーズンのチャンピオンズリーグを勝ち取れなかった理由を問われると、こう返している。

「だったら、バルセロナの3トップ、または中盤の3選手より優れている選手を挙げてみてくれ。ディフェンスでもGKでもいいよ。そう、僕たちが擁する選手たちは、他チームの選手たちとは実際に比較にもならないんだ」

「もちろん、勝つときもあれば負けるときだってある。チャンピオンズで負けたのはその試合の状況によるもので、もしゴールを決めなかったり、効果的なプレーを見せられなかったりすればそうなってしまう。でもバルセロナが途方もないサッカーを実現していることに、疑いの余地はないよ」

 シャビは一方で、“MSN”トリオについての見解を述べた。

「自らプレーを創出できるストライカーたちを擁しているのは、明らかに贅沢なことだよ。今のバルサはいくつもの攻撃方法を有している。アーセナル戦で見せたカウンターは、まさにお手本のようなものだった」

 バルセロナがレアル・マドリーから一選手を獲得できるとして、誰を引き入れるかとの問いは一笑に付している。

「誰も獲得しないよ。バルセロナはすべてを持ち合わせているからね。なんでマドリーの選手を補強しなくちゃいけないんだ? 別に必要ないよ」

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