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[クラブユース選手権(U-18)]PICK UP PLAYER vol.2(浦和ユースDF橋岡大樹)

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 そろそろ耳にタコができているかもしれない。浦和レッズユース大槻毅監督は選手たちへ向かって常に強調するのは「謙虚であれ」ということだ。

「アンダーなんとかとか言われて天狗になって、そして潰れていく選手を何人も観てきた」

 心理面でブレてしまっている選手には厳しい言葉を投げかけることもあるが、それも愛情の裏返し。U-19日本代表候補に飛び級で選ばれた2年生DF橋岡大樹に対してもその態度は一貫しており、過去の具体例も出しながら「初心忘るべからず」と説いてきた。

 橋岡も指揮官の思いは感じ取っており、今年は自分から背番号40を希望。初々しい気持ちで浦和ユースに入ってきた中学3年生当時に付けていた背番号に袖を通した。「一番下で一番下手。謙虚に学ぼうとしていたあの頃を忘れないように」という思いからの選択だが、別に大人しくやっていこうというわけでもない。中学生で昇格しているため「(浦和ユース)3年目にして後輩ができたので」と笑いつつ、「支えてあげないといけない」と強く意気込む。

 CBとしての持ち味は顔面ブロックもいとわないゴール前での体を張る姿勢や空中戦での存在感。今季はそこに加えて、つなぎの部分、ビルドアップの精度を追求してきた。昨季はまさかの関東予選敗退だっただけに、チームとしても夏のクラブユース選手権に懸ける思いは強い。チームはプリンスリーグ所属だが、「プレミア勢には絶対に負けない」と強い思いも胸に秘めてタイトル奪取へ挑むことになる。

(取材・文 川端暁彦)
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