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[国際ユースサッカーin新潟]「『倒すぞ』という気持ちが伝わってきた』新潟に敗戦、U-17代表FW中島は無得点を反省

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[7.18 国際ユースサッカーin新潟第3節 U-17日本代表 1-2 U-17新潟選抜 デンカS]

「立ち上がりから新潟は『倒すぞ』という気持ちが伝わってきたけれど、自分たちは受け身になってしまったと思います。自分たちも最初から行こうと言う話をしていた。一人ひとりの気持ちが乗りきれていなかったと思います」。U-17日本代表のFW中島元彦(C大阪U-18)は1-2で敗れたU-17新潟選抜戦をそう振り返った。

 前日のクロアチア戦ではウォーミングアップに緩さがあり、山口素弘監督に指摘された後も雰囲気を変えられないまま試合に入ってわずか4分で失点。この日はそれぞれが、持ち味を出そうとアクションしていたが、単発となって流れを掴むことができない。逆に気持ちの入ったプレーを見せるの新潟の粘り強い守りの前に封じられると、前半終了間際に大きく横に振られて失点。後半には自陣での致命的なミスで突き放された。ともに交代出場の左MF椿直起(横浜FMユース)のクロスからFW堀研太(横浜FMユース)がダイビングヘッドを決めて1点差として最後までチャンスをつくりつづけたが、相手を飲み込むことができなかった。

 3試合連続でFWとして先発した中島は自身にゴール、アシストというノルマを課していたという。この日は前半30分、31分に立て続けに決定的なチャンスを迎え、後半にも絶妙なターンから決定的な一撃を見舞うシーンがあった。だが、新潟GK藤田和輝(新潟U-18)の壁を破ることができない。結局、チームトップタイのシュート4本も実らず、無得点。チームメート、山口監督からも数字の部分を期待されていることは感じていただけに、「試合に出し続けてもらったんですけど、得点やアシストのところ、数字で結果を残せなかったので悔しかったです」と首を振った。

 同じくU-17日本代表として出場したサニックス杯や所属するC大阪U-18では主に左SHだが、今回はFWとして出場。それだけに、特に数字へのこだわりが強かった。前線からバイタルエリアに落ちて起点となり、サイドへ開いてチャンスメーク。その一方で、3試合ともに決定機でゴール前に顔を出していた。チャンスがなかった訳ではないが、結果が全て。「海外のCBとかと対戦して自分がダメだったところとか、良かったところもあるんでダメなところをしっかりと見直して改善していきたい」と誓っていた。チームとしても「もっとゴールに向かう意識が強かったら(結果も)変わった」と指摘。来年にはAFC U-19選手権予選((19年U-20W杯予選)を戦う世代は同じ失敗を絶対に繰り返さない。

(取材・文 吉田太郎)

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