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小林悠の5戦連発弾で川崎Fが「多摩川クラシコ」制し年間1位をキープ、FC東京は泥沼3連敗

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[7.23 J1第2ステージ第5節 川崎F1-0FC東京 等々力]

 川崎フロンターレはホームでFC東京と対戦し、1-0で「多摩川クラシコ」を制した。後半36分にFW小林悠が5試合連続ゴールとなる決勝点。2試合ぶりの白星で14試合連続負けなし(10勝4分)とし、年間勝ち点1位の座をキープした。

 川崎Fはリオ五輪代表に選出された川崎FのMF大島僚太、MF原川力が今節から欠場となり、9日の名古屋戦で負傷したMF中村憲剛が3試合ぶりに先発復帰。右足関節捻挫などで全治3~4週間と診断されていたが、わずか2週間で実戦復帰した。
 FC東京もリオ五輪代表のMF中島翔哉、DF室屋成が欠場。前節・柏戦(0-1)からは2人を含めて先発3人が変更となり、MF河野広貴とMF東慶悟が2試合ぶり、DF小川諒也が4試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は立ち上がりからホームの川崎Fがボールポゼッションを高め、主導権を握った。前半4分にはMF大塚翔平のシュートがいきなり左ポストを直撃。同15分にはMF橋本晃司が振り向きざまに狙った左足ミドルもクロスバーに阻まれ、押し込みながら先制点が遠かった。

 劣勢のFC東京も徐々に押し返し、MF橋本拳人がボランチの位置から積極的に前線へ顔を出し、攻撃にアクセントを加える。ところが前半33分、MF米本拓司がプレッシャーに行った際、バランスを崩して右膝を負傷。ピッチに倒れ込むと、苦悶の表情を浮かべたまま担架で運び出され、MF高橋秀人との交代を余儀なくされた。

 スコアレスで折り返した後半15分、川崎Fは大塚に代えて故障明け2戦目のDFエドゥアルドを投入。試合は膠着状態が続き、FC東京は後半20分、高橋の絶妙なスルーパスにFWムリキが抜け出し、GKと1対1の決定機を迎えたが、シュートはGKチョン・ソンリョンのビッグセーブに阻まれた。

 川崎Fも直後の後半22分、中村の浮き球のパスから橋本が右サイドのスペースに飛び出し、マイナスのクロスを小林が右足で狙ったが、またしてもクロスバーを直撃。同29分、橋本からパスを受けた大久保の渾身の右足シュートもGK秋元陽太に弾かれた。

 1点が遠い川崎Fだったが、後半36分、ついにゴールをこじ開けた。PAすぐ手前の位置で獲得したFK。橋本のキックは壁に当たったが、セカンドボールを拾って中村が左サイドに展開し、DF車屋紳太郎のクロスを小林がヘディングで流し込んだ。

 小林はこれで第2ステージ第1節から5試合連続ゴール。FC東京は後半38分にMF田邉草民、同40分にFW平山相太を投入し、最後の反撃に出るが、そのまま0-1の零封負けを喫し、今季初の3連敗となった。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第2ステージ第5節 スコア速報

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