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スコールズ氏「アラダイスやモウリーニョは適任であってほしいが…」

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 元マンチェスター・ユナイテッドのポール・スコールズ氏は、インドで新設されたプレミア・フットサルに参加し、ライアン・ギグス氏やFWロナウジーニョなどのスターらとともにプレーを披露した。現地ゴアで記者団のインタビューに応じた同氏は、古巣マンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表の現状などについて質問に答えている。

 現役引退後はイングランドのメディアで評論家・コメンテーターとして仕事をしてきたスコールズ氏だが、指導者としてのキャリアを歩んでいくつもりはないのだろうか?

「今のところはコメンテーターの仕事を続けるつもりだ。いつか、監督の仕事の何らかの側面に関心を持つことがあれば、そのときは分からない。今のところ何もそういう予定はない」

「今はUEFAのプロライセンスを取得しようとしているところだ。時々テレビに出ることは、サッカーとのつながりを持ち続けることにもなるし、家族のいる自宅に住みながらできる仕事でもある。家族と一緒に長い時間を過ごすことが必要だからね」

 イングランド代表は、ユーロ2016で格下と見なされたアイスランドに敗れてベスト16敗退に終わった。問題点はどこにあるのだろうか。

「単にメンタリティーの問題だと思う。大会前の2年間には、あらゆるチームを撃破してきた。イングランドの代表チームというのはとても難しいものだ。何より、リーグ戦の競争がこれだけ激しいという部分に理由がある」

「マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムアーセナルなどの選手を連れてきてひとつにまとめなければならない。彼らはリーグ優勝を目指して毎週戦っている。チームスピリットを生み出すのは非常に難しいんだ。今回のチームには良いスピリットがあったが、残念ながらそれにふさわしい結果にはつながらなかった。だが、イングランドには有望な若手選手も大勢いる」

 ロイ・ホジソン前監督に代わってイングランドを率いることになったサム・アラダイス新監督が、チームにとって適任であることをスコールズ氏は望んでいる。

「そうであることを願いたいね。どの監督の場合でもそうだが、時間が経てば分かるだろう。ルイス・ファン・ハールもそうだ。マンチェスター・ユナイテッドにとって正しい監督であることが期待されたが、あまりうまくはいかなかった」

「デイビッド・モイーズに関しても同じだ。(ジョゼ・)モウリーニョは、正しい監督であることを願いたいね。だが今の時点では分からないものだ。2年くらい経てば振り返って、正しい人選だったのかどうかと言うことができるだろう」

 スコールズ氏の古巣ユナイテッドには、ユベントスMFポール・ポグバが復帰を果たすことが濃厚と見られている。スコールズ氏は同選手を高く評価しながらも、報じられている移籍金の額は行き過ぎたものだと感じているようだ。

「彼はすごく才能のある選手だ。何度も一緒にプレーしたよ。当時はトップチームで一度か二度しかプレーしていないような選手に代理人が大金を求めていたが、彼はそこから大きなことを成し遂げて、素晴らしい成長を遂げることになった」

「ただ、今の彼が1億(ユーロ)以上の価値を持った選手だとは思わない。そういう金額なら、年間50ゴール以上を決めてくれるような選手である必要がある。(クリスティアーノ・)ロナウドや(リオネル・)メッシのようにね。ポグバはまだそういう場所にはいないよ」

 ユナイテッドはすでに新戦力としてMFヘンリク・ムヒタリアンやFWズラタン・イブラヒモビッチらをチームに加えている。

「ムヒのことはあまり見ていないが、良い選手だと思えるね。イブラはパリSGでプレーしていて、何度もチャンスが生み出されていた。あのリーグでゴールを決めるのは簡単だったんだ」

「ユナイテッドはパリSGほど良いチームだろうか? そうなるかもしれないが、今はまだそうではない。だからプレミアリーグでは、ゴールを決めるためには彼自身が大きな仕事をしなければならないだろうね」

 現役時代にともにユナイテッドで活躍したギグス氏はクラブを去ったが、スコールズ氏とは異なり監督としての仕事に意欲を見せている。

「ライアンはチャンスを得られれば素晴らしい監督になると思う。急ぐ必要はないよ。25年間休まずにやってきたんだから、少しオフの時間が必要だ」

「クリスマスまでには10件や12件くらい監督のオファーを受けることになるだろう。それは間違いないと思う。だが、じっくりと時間をかけて、機が熟したときに仕事を引き受けなければならない」

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