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興梠が電光石火の先制弾も…リオ五輪代表、4部クラブに追い付かれドロー

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[7.27 練習試合 リオ五輪日本代表 1-1 CSセルジッペ]

 リオデジャネイロ五輪日本代表は27日、ブラジル4部のCSセルジッペと練習試合を行った。前半1分にFW興梠慎三(浦和)のゴールで先制した日本だったが、同45分に同点に追い付かれると、後半はスコアが動かずに試合は1-1のドローに終わった。日本は30日にU-23ブラジル代表と対戦する。

 4-4-2のシステムを採用した日本はGKに櫛引政敏(鹿島)、最終ラインは右からDF亀川諒史(福岡)、DF岩波拓也(神戸)、DF塩谷司(広島)、DF藤春廣輝(G大阪)、ボランチにMF遠藤航(浦和)とMF井手口陽介(G大阪)を並べ、右サイドハーフにMF南野拓実(ザルツブルク)、左サイドハーフにMF中島翔哉(FC東京)、2トップに興梠とFW浅野拓磨(アーセナル)を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]


 試合をいきなり動かしたのは日本だった。前半1分、遠藤が送った縦パスをPA前の中島が最終ラインの裏に落とすと、ボールに反応した興梠がループで流し込んで電光石火の先制点が生まれた。しかし、このまま日本がペースを握るかと思われたが、つなぎの部分でミスが散見してリズムをつかみ切れない。

 興梠の足元を経由しようとする意識が強く、その攻撃パターンに固執して相手の素早い寄せにつぶされてしまう。ロングボールで打開する場面も限られ、シュートまで持ち込めない時間帯が続いた。すると徐々にセルジッペに主導権を握られ始め、ゴールを脅かされる場面を作られてしまう。前半40分には右サイドを崩された流れからネットを揺らされたがオフサイドの判定に救われる。しかし、同45分に左サイドから送られたグラウンダーのクロスからネットを揺らされて同点に追い付かれてしまった。

 1-1のまま後半を迎えると、日本は7人を入れ替えてシステムを4-3-3に変更。GKに中村航輔(柏)、最終ラインは右からDF室屋成(FC東京)、岩波、DF植田直通(鹿島)、亀川、アンカーにMF冨安健洋(福岡)、インサイドハーフにMF原川力(川崎F)と井手口、3トップは右からMF矢島慎也(岡山)、FW小川航基(磐田)、中島が務めた。

 リズム良くボールを回す日本は後半9分、矢島の蹴り出したFKの流れから岩波がシュートを狙うも相手DFにブロックされてしまう。同14分には逆にピンチを迎えたが、スルーパスから抜け出されて放たれたシュートを中村がストップして難を逃れた。同17分には岩波に代えてDF小島雅也(仙台)を投入。アンカーの冨安をCBに下げ、中島をトップ下に置く4-2-3-1にシステムを変更した。

 主導権を握って試合を進める日本は後半19分、原川のパスから左サイドを駆け上がった小島のマイナスのクロスを、後方から走り込んだ矢島がシュート。コース上にいた中島がヒールで合わせてゴールを脅かしたが相手GKにストップされる。同19分には亀川に代えてMF渡辺皓太(東京Vユース)を投入する。

 後半21分には植田のロングボールから抜け出してPA内に進入した矢島が決定機を迎えたが、シュートはゴール左に外れてしまった。その後も最後までゴールを狙った日本だったが勝ち越しゴールは生まれず。試合は1-1のドローに終わった。

(取材・文 折戸岳彦)

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