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ブラジル4部も「相手の方が全然うまかった」 唇噛むMF中島

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[7.27 練習試合 リオ五輪日本代表 1-1 CSセルジッペ]

 相手はブラジル4部のCSセルジッペ。試合開始早々に先制したものの、その後は相手に主導権を握られて前半45分に同点に追い付かれてしまう。後半も勝ち越しゴールが奪えずに1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれる。リオデジャネイロ五輪日本代表MF中島翔哉(FC東京)は「相手の方が全然うまかった」と悔しさを滲ませた。

 試合が動いたのは試合開始わずか1分。MF遠藤航(浦和)から縦パスを呼び込んだ中島が最終ラインの裏に通すと、ボールに反応したFW興梠慎三(浦和)が鮮やかなループでネットを揺らし、日本が幸先よく先制した。

 この場面だけでなく、中島は興梠との連係で攻撃にリズムをもたらそうとする。初めての対外試合でのコンビにも「すごくやりやすかった。あと1試合(30日U-23ブラジル代表戦)あるので、そこでよりコンビネーションを深めたいと思う」と手応えをつかんでいる。

 しかし、先制後は相手の激しい守備に遭ってシュートまで持ち込むことができない。縦パスが相手守備網に引っかかり、素早い寄せに前を向けない場面も目立った。「練習ならできているけど、相手のブラジル人選手は本気で取りに来る。そういう感覚がなかった」と本気でボールを奪いに来る相手選手の後手に回ってしまう。

 相手チームは攻撃に移ってもしっかりとボールをつなぎ、サイドを攻略してゴールに迫り、前半45分にはグラウンダーのクロスから同点弾を献上してしまった。「相手の方が全然うまかった」と唇を噛みながらも、「危機感を持って大会に臨めるので、逆に良いと思う」と1-1のドローを前向きに捉える。

 8月4日に行われる本大会初戦のナイジェリア戦まで、残された時間は多いとは言えないが、「まだ一週間ちょっとあるので、ここでチームとしてレベルアップしないといけない」と表情を引き締めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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