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規律違反のサコを“追放”したクロップ、「彼がどう反応したかは内緒」

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 リバプールユルゲン・クロップ監督がチームの規律に違反したDFママドゥ・サコをアメリカツアー中のチームから“追放”したようだ。英『ミラー』などが伝えた。

 プレシーズンのアメリカツアー中のリバプールだが、サコは三度も練習へ遅刻。そのため、指揮官はイングランドの自宅へ帰らせたようだ。今後はチームがアメリカツアーを終えての帰国後、サコと今後についての“面談”を行う予定だという。

 クロップ監督は「深刻なことではない」と言いつつも、「彼は飛行機が出発する時間にも間に合わなったし、練習も欠席した。しかも食事にも遅刻してきた」と険しい表情。

「私はチームをつくるためにここにいる。新しいことを始めるためにね。だから彼をリバプールに帰したことは理にかなっていると思ったんだ。8日後、僕らもイングランドに戻る。そこで話し合いたいと思う」

「とはいえ、これは深刻なことじゃない。私はいくつかのルールを設けていて、それを尊重してほしいと考えている。もし誰かがそれをなしがしろにすることがあったら、私もそれに対応しなければならない。それだけだ」と語った。

 チームを去ったサコの様子は詳細には明かさなかった指揮官。「彼がどう反応したかは内緒だよ。だけど言い争うようなことはなかった。1人しか話していない状況では言い争いなど起きるはずもない」と言い、「私は欠席は欠席だと考えている。たとえ負傷している選手であってもね」と説明した。

 報道陣からは“追放”されたサコの状態を心配する声も上がったが、クロップ監督は「彼が大丈夫かって? 一般的なことについてなら説明できるよ。私は選手から罰金をとるのは好きじゃない。私が誰かに罰金を課したことなんて、これまでの人生でほとんどなかった。なぜなら、何が正しいのか一緒に学んでいくことのほうが好きだからだ。どこのチームにいてもこれは一緒だ」と言う。

 指揮官は罰金処分ではなく、“強制帰国”の手段を選んだ理由を明かす。「罰金は好きじゃないが、ふざけて罰金を迫ることはあるよ。『おい、払えよ!』ってね。ただ、罰金を課したからといって、ミスが減ることは決してないんだ」

「なぜなら選手たちはお金のことなんて気にしないからさ。その瞬間は気に留めるだろうけど、しばらくしたら忘れてしまう。だから選手たちには根本から変わってもらう必要がある」


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