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[総体女子]藤枝順心は交代出場の2年生MF上田が驚きの優勝決定弾

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[8.2 全国高校総体女子決勝 藤枝順心高 1-0 作陽高 Eスタ]
 
 藤枝順心高は後半7分から出場した2年生MF上田桃が決勝点を決めた。「みんな走り回って疲労が溜まっていたと思う。自分が一番になって走らないといけない。走り回ろう」と考えていたという156cmのMFがチームに歓喜をもたらす。

 給水タイム直前の後半20分、MF福田ゆいの右FKをGKがファンブルすると真っ先に飛び込んだのは上田。接触を怖れずに頭で押し込んだ一撃が決勝点となった。「こぼれ球(を頭で)で決めるのは初めて。驚いています」。大舞台でゴールを決めるのも初。大会直前の登録変更でメンバー入りしたMFの殊勲の一撃だった。

 2年生になってロングシュートを決められるようになって、自信を掴んできていた。そのMFにとっても、サンフレッチェ広島のホームスタジアムであるエディオンスタジアム広島という大きなスタジアムで戦う決勝については当初「緊張しかしなかった」という。それでも「(スタンドからずっと)応援してくれていて楽しもうと思っていた」。その前向きな切り替えもゴールに繋がった。

「全国で活躍できるような選手は3人位。普通の選手が多い」と多々良和之監督が説明する今年の藤枝順心。決勝ではそのベンチから現れた無名のMFが、ヒロインとなった。
 
(取材・文 吉田太郎)
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