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[総体]市立船橋の2年生で唯一決勝先発のU-17代表SB杉山、見つかった課題を「変えていかないと」

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[8.2 全国高校総体決勝 市立船橋高 1-0 流通経済大柏高 Eスタ]

 昨年ブレイクした「得意の」夏。市立船橋高のU-17日本代表左SB杉山弾斗(2年)は準々決勝から先発に定着すると、決勝も2年生で唯一先発、そしてフル出場して優勝の瞬間をピッチで迎えた。

 昨年は先輩DF真瀬拓海の負傷によって先発に抜擢。堂々たる動きでチームに勢いをもたらし、準優勝に貢献した。だが今年は3月にU-17日本代表へ初選出されたものの、その後ケガや同じ2年生SBの桧山悠也の台頭もあって先発落ちを経験した。

 今大会も3回戦までの先発は1試合だけ。だが、準々決勝以降に先発を任せられたこと、そして優勝したことについて「素直に嬉しかったです。去年は負けちゃって悔しかったですけど。今年は最初出れていなかった。残り3試合出してもらって勝つことができたので良かったです」と素直に喜んだ。

 だが、1年生だった昨年よりも戦術面でより高いレベルを求められているDFは今大会も納得行く内容のプレーはできていないという。コーチ陣から指摘を受けるシーンの多い大会だった。本人も「課題が多かったです。自分出ている中で、守備でもちょっと危ないところをつくってしまった。キチッとやれていないというか切れていて、自分のところからやられているシーンもあった。変えていかないといけない」と反省する。

 だからこそ、まずは求められるレベルの攻守をすること。その上で決勝でも見せた左足クロスなどプラスアルファの部分をチームに加える。「自分がいないといけないというくらいの選手になって、このチームを勝たせていけるように、これから成長していきたいです」。競争を制し、チームから絶対的な信頼を勝ち取るための努力をする。

(取材・文 吉田太郎)
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