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[総体]ライバルの活躍が刺激に、市船もう1人の1年生アタッカー・松尾は「悔しい大会」を糧に成長遂げる

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[8.2 全国高校総体決勝 市立船橋高 1-0 流通経済大柏高 Eスタ]

 ライバル心に火がつくか。市立船橋高は今回の全国総体総体で2人の1年生アタッカーを登録していた。方や、MF郡司篤也は計5得点を挙げたほか、前線でハイセンスなパスや抜け出しを見せるなど全国トップレベルでも通用する実力があることを証明した。

 一方、郡司とともに秋田商高との初戦で先発したFW松尾勇佑はその後、瀬戸内高との準々決勝などでもチャンスを得たが、内容も結果も残すことができなかった。優勝を先輩たちと喜んだものの、「郡司が結果を残している中、自分は全然何もできなくて悔しい大会」と唇を噛んだ。

 大会前、A2メンバーの一員として出場した大宮ユースとの練習試合では抜群のスピードを活かした動きからゴールを連発するなどアピール。他校の指導者もその能力の高さを認める注目ルーキーだ。だが、本人にとって高校入学後初の全国大会は不甲斐ない結果に終わり、閉会式後には朝岡隆蔵監督から厳しい指摘も受けたという。

「CBとの駆け引きとか全然できていないと思うので、この夏にもっと成長していって、8月末にプレミア(リーグが)あるんですけど出て活躍したいです」。郡司や他の1年生だけではなく、先輩たちとの激しい競争が待っている。今大会の悔しさを糧に、必死になって成長し、「日本一軍団」の競争を勝ち抜く。

[写真]素直に悔しさを口にしていた松尾(右)。ライバルたちとの競争を勝ち抜く。(写真協力=高校サッカー年鑑)

(取材・文 吉田太郎)
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