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準Vの清水ユース、10番MF望月陸「チームの頑張りに結果で応えられなかった」

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[8.4 クラブユース選手権(U-18)決勝 FC東京U-18 2-0 清水ユース 味フィ西]

 準優勝に終わった清水エスパルスユースで10番を背負うMF望月陸(3年)は「決勝だけでなく今大会を通して、自分が結果を残せていないこと。チームはすごく頑張ってくれていたので、そのチームの頑張りに結果で応えられなかったことがすごく悔しいです」と唇を噛んだ。

 良い守備からの良い攻撃。全員で粘り強くファイトする徹底した戦いぶりで14年ぶりの決勝へ進んできた清水ユース。迎えた決勝・FC東京U-18戦で、望月は2列目右サイドから積極的に仕掛けたが、ゴールを奪うことはできなかった。

 前半9分に右サイドを長距離ドリブル。中央へ持ち込んでのシュートを放ったが、力なくGK正面だった。後半には立て続けに右サイドからチャンスを演出。MF滝裕太(2年)やFW中野優太(3年)らとの連動した動きで仕掛けていったが、最後までチームはゴールネットは揺らせずに零封負けとなってしまった。

 望月は「FC東京のような最後まで質の落ちない相手に対して、最後までハードワークできるかというところと、後半チャンスをつくることはできていたので、そこで仕留められるフィニッシュの精度を高めていきたいです」と反省を口にする。

 清水の10番を背負うこと。「あまり周りから期待されていないと思いますけど……」と自虐的に語ったMFだったが「自分としては背負わせてもらっている分、しっかりしないといけないという気持ちがあるので、覚悟してやらないといけないと思っています」と表情を引き締めた。

「自分のサイドから点が生まれるように、もっと質だったりを高めていきたい」。14年ぶりの日本一を目指して夏の連戦を戦い抜いた経験は、今後に必ず生きていくはず。悔しさを胸に、清水の10番はさらなる成長を誓っていた。

(取材・文 片岡涼)
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