コミュニティーシールドで対戦へ

　マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、レスター・シティが昨季プレミアリーグ優勝を成し遂げたようなことは、他の主要リーグではまず起こらないと考えているようだ。

　昨季のシーズン前には降格候補にも挙げられていたレスターだが、並み居るビッグクラブの追走を振り切り、奇跡とも言うべきリーグ優勝を成し遂げた。前年王者のチェルシーを率いていたモウリーニョ監督はシーズン途中で解任され、レスターによる最大の”被害者”の一人となった。

　FAカップ王者ユナイテッドの新たな指揮官に就任したモウリーニョ監督は、7日に行われるコミュニティーシールドでそのレスターと対戦する。試合を前に、モウリーニョ監督は昨季レスターの快挙について次のように述べた。

「こういうことが起こってほしいと誰もが望んでいる国はここだけだ。こういうことが起こるのを許すようなサッカーの構造もこの国以外にはない。ほかの国では、力を持ったクラブがこういうことを望んでいない。彼らは金やテレビの権利を分け合いたいとは思っていないんだ」

「他国のビッグクラブは快適でいたいと望んでおり、いつもチャンピオンズリーグに出場するトップクラブであり続けたいと思っている。2チームや3チームや4チームの争い、あるいは可能なら1チームだけの争いにしたいと望んでいるんだ。ここは特別な国だよ」

　バイエルンがドルトムントからDFマッツ・フンメルスを引き抜き、ユベントスがナポリからFWゴンサロ・イグアインを獲得するなど、他国では強者がさらに独占を強化しようとする動きがあるとモウリーニョ監督は語る。

「単に力があるというだけではない。直接の競争相手となり得るクラブから、毎シーズンのように最高の選手を奪い取ろうともしている。彼らはリーグ戦を望んでいないんだ」

「この国では、誰もがリーグ戦を望んでいる。レスターのような驚くべきストーリーは、プレミアリーグの信頼性をさらに高めるものだ。だからこそプレミアリーグはプレミアリーグなんだ」

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