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[MOM1842]佐野日大MF福澤力(2年)_台頭してきた2年生ボランチ「ADIDAS CUP」で好アピール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.7 ADIDAS CUP 2016 in SENDAI 東北高 1-5 佐野日大高 松島FTB]

 佐野日大高は「ADIDAS CUP 2016 in SENDAI」の前にメンバー決めゲームを行ってきたという。今後のリーグ戦、そして選手権へ向けた強化の再スタート。その中で台頭してきている存在が2年生MF福澤力だ。

 福澤は下級生の中で常にトップチームに帯同してきた期待のボランチ。「ずっと守備が課題でボールを取り切ることが全然できていなかったんですけど、最近奪えるようになって自信がついてきました。ボランチの自分のポジションで奪えればこっちの方に流れを持ってこれることは分かっているので、あと奪われないで起点になることを意識しています」というMFはこの日、高い位置でのボール奪取や献身的なプレスバックとセカンドボールの回収、またサイドへの素晴らしい展開を見せ、絶妙な縦パスで3点目をアシストするなど、佐野日大の“心臓”として存在感あるプレーを見せた。

「上の学年のレベルで自分が自信持って、余裕持ってプレーするくらいでないと全国でプレーできない」と高い意識を持ってプレー。成長したボール奪取に加えて、1タッチのパスや大胆な展開などで攻撃にリズムを与えることもできる存在だ。スタメンを任され始めたのは今大会からというMFは、このまま先発の座を死守して「選手権ではスタメンで出たい気持ちがある。頑張っていきたい」という目標を達成することができるか。

 海老沼秀樹監督は来年のチームの核としても期待する。頑張りの部分も認めているが、「後半立ち上がりのような悪い状況をどう建てなおすか。こういう状況で周りをどう動かすか」と「頑張るだけでない、その先の部分」を求めている。本人もその部分について理解し課題に取り組む意欲。「自分で周りを動かすようなコーチングの声がまだ足りない。課題になっているのでそこを直していければいいと思います」。Aチームで実力を発揮し始めている期待の2年生が、今大会をきっかけに中軸のひとりへ飛躍を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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