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[MOM1843]仙台城南GK長谷川丈瑠(3年)_PK2本阻止!速さ、跳躍力も備えた188cmの注目守護神

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.7 ADIDAS CUP 2016 in SENDAI 開志学園JSC高 0-0(PK3-4)仙台城南高 松島FTB]

 10年、14年のW杯に出場しているMF今野泰幸を育てた仙台城南高の大森貞夫監督が「あの大きさで、あのスピードはなかなかいない」と期待する守護神だ。仙台城南のGK長谷川丈瑠(3年)は188cmの高さとスピード、跳躍力を併せ持つ大型GK。「サイドを崩された時とか中をカバーすること。味方をつけさせるだけじゃなくて、自分もクロスに対応できるようにしようと心がけていました」というこの日は新潟の強豪・開志学園JSC高を無得点に抑え、PK戦では2本をセーブしてチームに白星をもたらした。

 PK戦ではまず、2-2で迎えた4人目にビッグセーブ。鋭くコースを突いたシュートを驚異的な反応でゴール外へはじき出した。「試合中のキッカーのクセやシュート撃つときの体の向きを見て」判断したGKは右へ跳んで完璧にストップ。長身と瞬発力によって遠くのボールに触ることのできる特長を発揮したセーブには味方からも驚きの声が上がっていた。そして仙台城南の5人目が失敗して迎えた6人目、「自分が止めれば勝つので、チームの誰がミスしても自分が下から盛り上げてあげようという気持ちで、全部止めてやろうと思っていました」という長谷川は再び右へ跳んでシュートをストップ。勝利の立て役者となった。

 東北地区のU-17選抜合宿やGKキャンプに参加しているという好素材は関東の強豪大学からの誘いも受けているという注目株だ。「(特長は)身長が大きいのでそれを活かしたハイボールの対応だったり、遠くへ長く跳べるのでその部分。あと下からのビルドアップだったり、攻撃に参加することも大事なので意識してやっています」。大森監督が向上心の部分など気持ちの強さがより出てくることを期待する中、本人も「裏の対応とかDFに声を掛けられてから出るとかじゃなくて、自分からもっとディフェンスのリーダーになっていければいい」と自覚を持って日常に取り組んでいる。

 憧れは元ドイツ代表の名GKオリバー・カーン。「気迫溢れるプレー、どんなボールにも食らいつくようなプレーが自分は好きです」というGKが今後、目の前の目標を一つひとつクリアし、目標であるプロ入りを果たす。その前に高校生活最後の大舞台である選手権へ。「下からどんどん持ち上げて県で優勝して全国大会に出られるように頑張りたいです」という言葉通りに全国出場を果たして、自身の名前も全国に印象付ける。

(取材・文 吉田太郎)
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