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“崖っぷち”でゴールマウス託されたGK中村「少しはチームに尽くせた」

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[8.7 リオデジャネイロ五輪 B組第2節 日本 2-2 コロンビア マナウス]

 負ければグループステージ敗退が決まる崖っぷちの状況でゴールマウスを託された。ミーティングでコロンビア戦の先発を告げられたGK中村航輔(柏)は、「やってやろうという気持ち」でピッチへと向かった。

 見せ場は前半18分にやってきた。FWドルラン・パボンの縦パスを受けたFWミゲル・ボルハに強烈なシュートを放たれるが、きっちりと弾き出してゴールを守り抜き、「少しはチームに尽くせたかなと思います」と振り返った。

 2失点こそ喫したものの、1失点目はFWテオフィロ・グティエレスのシュートがDF植田直通(鹿島)に当たってコースが変わり、2失点目はDF藤春廣輝(G大阪)のオウンゴールによるもので、中村にとってはノーチャンスだった。しかし、「自分のキックミスから招いた失点もあったので止めたかった」と悔しさも滲ませている。

 自身にとって初の五輪の舞台となったが、「高ぶりはありましたが、いつも通りを心掛けたし、いつも通りにできたと思う」と平常心で臨めたようだ。

 試合は2-2の同点に終わり、チームは他力ながらもグループリーグ突破の可能性を残した。「他力だけど、決勝トーナメント進出が決まる状況に持ち込めたので前向きに捉えたい」と視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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