beacon

運命のスウェーデン戦迫る…必勝誓う手倉森監督「先制点を取れば何かを起こせる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 翌10日にグループリーグ第3戦スウェーデン戦を迎えるリオデジャネイロ五輪日本代表の手倉森誠監督が9日、公式会見に出席した。

 7日に行われた第2戦コロンビア戦では2点を先行されながらもFW浅野拓磨(アーセナル)とMF中島翔哉(FC東京)のゴールで2-2の引き分けに持ち込み、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。しかし自力でのグループリーグ突破の可能性は消滅しており、厳しい状況であることに変わりはない。

 ギリギリのところで可能性を残していることで、指揮官は「選手たちが辛抱強く戦ってくれているので、3戦目で報われてほしいという思いがある」と、優位に試合を進められながらも1点差の敗戦でしのいだナイジェリア戦、2点のリードを奪われながらも追い付いたコロンビア戦と、辛抱強く戦う選手たちの姿を見ているからこそ、何とか勝利を、そして決勝トーナメント進出への切符を手繰り寄せたいとした。

 対戦相手のスウェーデンの印象は「しっかりブロックを組んで時間を進めながら仕掛けてくるチーム」。コンディション面を考えると、「プレッシャーのところで狩りに行けると感じるし、逆に警戒しなければいけないのはボールを持たせられたときに相手に狩らせないこと」と話すと、ここまでの2戦は先制を許していることもあり、「先制点を取れば何かを起こせる」と勝敗を分けるポイントの一つとして先制点を挙げた。

 負ければグループリーグ敗退が決まり、仮に勝利しても他会場のコロンビアがナイジェリアに勝利すれば決勝トーナメントへの道は閉ざされる。サルバドールで行われるスウェーデン戦で「“さらばドール”にならないようにやっていかないといけない」と得意のダジャレで会見場の笑いを誘いつつも、「世界での1勝、そして決勝トーナメントへの1勝になるように、攻守ともに連動したサッカーをやっていきたい」と必勝を誓った。

 運命のスウェーデン戦は現地時間10日19時(日本時間11日7時)にキックオフ予定となっている。

(取材・文 折戸岳彦)

●リオデジャネイロ五輪特集

TOP