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万全ではないけれど…別メニュー調整のFW浅野、スウェーデン戦で「すべてを出し切る」

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 万全の状態ではない。7日に行われたグループリーグ第2節コロンビア戦で反撃の狼煙を上げる一撃を叩き込み、2試合連続ゴールをマークしたFW浅野拓磨(アーセナル)だったが、その試合中に負傷。スウェーデン戦の前日練習も別メニューでの調整となった。

 コロンビア戦のプレー中に「時間帯も覚えていないけど、シュートを打とうとして相手を蹴ってしまい、そのプレーの後に急に踵が痛くなってきた」と右の踵を打撲。「正直なところ痛みはある」と大事をとっての別メニューでの調整となり、「問題はないと思うけど、本当に明日になってみないと分からない」と話した。

 しかし、どんな状況であろうとピッチに立てば「自分が持っている力をすべて出し切りたい」と完全燃焼を誓う。

 自力での決勝トーナメント進出の可能性は消滅しており、たとえスウェーデンに勝利しようともグループリーグ敗退の可能性がある厳しい状況で最終節を迎える。だが、このチームは下馬評を覆してアジアの頂点に辿り着くなど、逆境を乗り越えてきた経験がある。だからこそ、「厳しい状況でこそ、僕たちは力を発揮できると思っている。僕たちは120パーセントの力を出し切って勝利するだけ。あとはサッカーの神様が決めることだと思う」とこれまでともに歩んできた仲間と勝利だけを目指して戦う。

 自身は2試合連続ゴールと結果を残しているが、満足感などない。「チームの皆がたくさんチャンスを作ってくれているので、もっともっとゴールを取れる。次の試合もゴールを取りたいし、結果を残す自信はある」。決して万全な状態ではない。しかし、頼れるストライカーは3試合連続ゴールを奪って、チームを決勝トーナメントに導こうと燃えている。

(取材・文 折戸岳彦)

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