beacon

運命の一戦に向け、燃える武蔵「この一戦に懸ける思いは強い」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 バックアップメンバーとしてブラジル入りした。しかし、チーム合流翌日にFW久保裕也(ヤングボーイズ)の招集断念が発表され、FW鈴木武蔵(新潟)は登録メンバー入りを果たした。当初は「複雑な気持ちではある」と語っていたが、スウェーデン戦を翌日に控え「久保のためにという気持ちはもちろんありますが、18人に選ばれた以上、代表の誇りを持って戦うという気持ちで満ち溢れている」と胸を張って答えた。

 グループリーグ第1節ナイジェリア戦では後半25分から出場機会を得ると、後半アディショナルタイムにはゴールを陥れた。第2節コロンビア戦では出場機会こそ訪れなかったものの、同試合でFW浅野拓磨(アーセナル)が右の踵を打撲して別メニュー調整が続いており、スウェーデン戦でピッチに立つ可能性は十分にある。

「最終戦で力を見せたい。この世代が始まった当初から呼んでもらい、最後こういう形でメンバーに入れたけど、ここ(五輪)を目標にずっとやってきたので、積み上げてきたものというのを結果として出したい」

 すでに自力でのグループリーグ突破の可能性は消滅しているが、他会場の結果により引き分け以上で決勝トーナメントに進出する可能性は残されている。だからこそ、「この一戦に懸ける思いは強いし、まずは勝つしかない」と力強く語った。そして、ピッチに立てば「アグレッシブに戦い、結果を残してチームを勝利に導きたい」と自らのゴールでチームに歓喜を呼び込もうと燃えている。

(取材・文 折戸岳彦)

●リオデジャネイロ五輪特集

TOP