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手倉森Jを支え続けたDF植田、唇噛み「チームに迷惑を掛けた」

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[8.10 リオデジャネイロ五輪 B組第3節 日本 1-0 スウェーデン サルバドル]

 手倉森ジャパン最多出場の男。DF植田直通(鹿島)は最終ラインの要としてチームを支えてきた。五輪では初戦ナイジェリアで5失点、第2戦コロンビア戦で2失点と悔しさを味わってきたが、第3戦スウェーデン戦で1-0の完封勝利に貢献した。

 ようやく結果を残せたものの、「修正するのが遅かった。失点が続いていたし、第1戦も無失点でいけばチームも勝てたと思うので、悔いが残る。どういう大会でも、初戦が一番大事だし、最初に守備が崩れた形だったので、すごいチームに迷惑を掛けた」と唇を噛んだ。

 チームになくてはならない存在だった。身体能力の高さを生かし、相手攻撃をはね返し続ける。堅守を売りにするチームの中心を担っていたことは間違いない。約2年半の活動を振り返り、「今の自分があるのはこの代表のおかげだと思っている」と語る。

「テグさん(手倉森誠監督)がクラブで試合に出られなかったときも、このチームに呼んでくれて、しっかり成長させてもらった」。だからこそ、指揮官に結果で恩返しできなかったことに「胴上げとかをして恩返ししたい思いはありましたが、こういう結果になってしまい、すごく申し訳ない」と声を落とした。

 年代別代表の活動は、ここで終わりを迎える。「ここからはA代表しかない。また、そこで仲間たちと一緒にやりたい思いはあるし、A代表で借りを返したい思いも芽生えている。そこに行くためにもしっかり成長しないといけないと思う」と五輪で味わった悔しさをバネに、さらなる高みを目指して成長を続けていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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