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リオ五輪代表の健闘称えたカズ、A代表の底上げ期待「競争が出てくれば」

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[8.11 J2第28節 横浜FC1-0札幌 ニッパツ]

 日本サッカー界のレジェンド、横浜FCのFW三浦知良が、惜しくもリオデジャネイロ五輪で敗退が決まった五輪サッカー日本代表イレブンにエールを送った。

 カズは11日に行った札幌戦でベンチ外。2試合連続ゴールに期待が集まったが、中3日の強行日程ということもあり、休養が与えられた。それでもチームは1-0で勝利し、3連勝。首位撃破という勢いづく勝利を挙げた。カズも「勢いを大事にして、自信につなげたい。これを続けていきたい」と手ごたえを語った。

 日本時間同日朝に行われた、リオデジャネイロ五輪日本代表の試合。1分1敗でスウェーデン代表との第3戦を迎えた日本が決勝トーナメントに勝ち上がるためには、ナイジェリア代表がコロンビア代表に、引き分け以上の結果を残す必要があった。

 ただナイジェリアはすでに2連勝でグループ1位通過を決めている状況。金メダルを目指すナイジェリアとしては、体力面を考えても、日本の望み通りの展開になることは考えにくかった。

 それでも日本は一縷の望みを信じ、欧州予選王者のスウェーデンを相手に1-0で勝ち切った。惜しくもコロンビアには勝ち点差1届かなかったが、「今日は朝、ずっと見ていました」というカズも、「スウェーデンを相手にほぼチャンスを作らせなかった。逆に言うと2点、3点と取れた試合だった」と日本の健闘を称えた。

 結果は受け入れるしかない。今後はこの経験をどう活かすかだ。カズは「ロシアW杯に向けても日本が強くなっていくためには、この年代の人たちが加わっていかないと」と説くと、「代表の常連の人たちが、『俺たちも』というように、競争が出てくればいい。五輪年代の選手たちが、W杯予選のポイントを握っているんじゃないか」とA代表への波及を期待した。 

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第28節 スコア速報

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