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山の日に“山の神”降臨も…山形は攻撃不発で京都とスコアレス

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[8.11 J2第28節 山形0-0京都 NDスタ]

 16位モンテディオ山形と5位京都サンガF.C.の対決はスコアレスドローに終わった。山形は7試合未勝利(2分5敗)。京都は連勝こそ逃したものの、5試合負けなし(2勝3分)とした。

 2016年から新たに国民の祝日となった8月11日『山の日』に行われた一戦。山形は『山形県民応援デー』としてスタジアムへの来場を呼びかけ、今季のホームゲーム最多となる14450人の観衆を集めた。

 リーグ後半戦初白星を狙う山形は開始から攻勢をかけると、前半4分にMF佐藤優平の右CKがこぼれ、ゴールエリア右で反応したDF田代真一が左足で反転ボレーを試みるが、シュートは左ポストのギリギリ外を通過していった。

 我慢の時間が続いていた京都は前半17分にアクシデント。体を張ってピンチを防いだDF染谷悠太が右膝を痛め、同21分にMF岩沼俊介との交代を余儀なくされた。

 ボールを支配しながらも京都の守備を崩し切れない山形は前半36分に、PA手前右で相手のクリアボールを拾ったMF伊東俊が切れ込み、そのまま右足でシュートを放つが、パワーが足りずにGK菅野孝憲にセーブされた。

 京都は前半37分にFWイ・ヨンジェがチームとしてのファーストシュート。すると同39分、MF堀米勇輝のシュート性のボールにFWエスクデロ競飛王が走り込み、PA内右からフリーで右足にヒットさせるも、シュートはGK山岸範宏に弾き出された。

 スコアレスで前半を終え、後半の立ち上がりもペースを握ったのは山形。後半4分にはMFディエゴと、8試合ぶり先発復帰のFW林陵平が細かいパス交換で中央の密集を打開し、PA内中央で林がフリーとなる。しかし、振り上げた左足がボールをとらえる前に相手DFにカットされた。

 山形は攻め込みながらもネットを揺らせずにいると、MFアルセウが後半16分に負傷交代。ここから時間の経過とともに、京都の攻撃シーンが増えていく。

 後半43分、堀米のスルーパスをPA内右で受けたエスクデロが、至近距離から右足に体重を乗せた強烈なシュート。しかし前半に続き、山岸の好反応によって阻まれた。

 後半アディショナルタイム3分には、裏へ流れたボールにいち早く反応した途中出場のFWダニエル・ロビーニョが抜け出し、PA内右で右足を振り抜く。だが、ここも山岸が立ちはだかり、ゴールを奪うことはできなかった。

 山岸の連続ファインセーブで終盤のピンチをしのいだ山形は、後半アディショナルタイム4分に京都のCKを防いでカウンター。敵陣で4対2の状況を作り、中央をドリブルで突進したディエゴが左で並走するFW鈴木雄斗につなぐ。鈴木は一度相手DFのスライディングに阻まれるが、PA内左で自らこぼれ球に反応。左足でシュートを放つが、ゴール右に外してしまった。

 山岸の奮闘もあり、13試合ぶりに失点をゼロに抑えた山形だったが、最終盤の絶好機をモノにできず、得点もないまま試合終了。悔いの残るスコアレスドローとなった。

●[J2]第28節 スコア速報

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