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長谷部、フランクフルトの“多国籍化”を心配せず 16か国出身の28選手でチームを構成

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 この夏の移籍市場で外国人選手を6人獲得したフランクフルトで、チームの国際化が進んでいる。各選手の新しい環境への順応が懸念されるなか、日本代表MF長谷部誠は時間が必要だと認めつつ、「僕たちは高いクオリティーを備えています」と課題を乗り越えるだけの力があると強調した。

 ドイツ育ちのクロアチア人、ニコ・コバチ監督が率いるフランクフルトは大きく変わろうとしている。先日MFシュテファン・アイグナーが同選手の古巣でもある2部所属の1860ミュンヘンへと放出され、この夏退団した選手の数は9人に上る。その一方で、確保した7人の新戦力のうち6人は外国人だ。新加入選手にブンデスリーガ1部でのプレー経験を持つ選手はおらず、この補強策に周囲からは不安の声もあがっている。

 だが、2014年にフランクフルトに加わり、この夏には同クラブと2018年までの契約延長にサインした長谷部は、16か国出身の選手から構成される”多国籍軍”をそれほど問題視していない様子だ。ドイツ『ビルト』に次のように話している。

「僕自身も外国人ですからね。今季、ブンデスリーガ10シーズン目をプレーすることになりますが、みんなで成功できると信じています」

「これほど新しい選手がたくさんいると分からない部分ももちろんあります。おたがいのことを理解しなければいけませんからね。そのために多少の時間が必要ですが、僕たちは高いクオリティーを備えていますよ」

 今夏、レアル・マドリーからMFオマール・マスカレルを獲得して中盤を強化したフランクフルト。これについて「僕の強みはどちらかと言えば守備力ですからね」と語る長谷部はマスカレルをライバルとは考えてないようだ。

 しかしながら先日のプレシーズンマッチで、長谷部はニコ・コバチ監督に起用されなかった。自身はレギュラーの座が約束されていないのかとの質問には、「いえ、僕以外にもたくさんプレーできる選手がいます。僕もポジションをめぐって戦わなければいけません」と述べ、特別な扱いを受けることはないと強調している。

 今年の1月に32歳となった長谷部は、チームのエースであるFWアレクサンダー・マイヤーや元ハンガリー代表MFサボルチュ・フスティ(33)に次ぐ年齢に達している。『ビルト』では外国人選手の”統合担当”とも称されているベテランは、フランクフルト3シーズン目となる今季、ポジションを勝ち取ったうえで、ピッチ上での貢献に加えてチームのまとめ役の1人といった役割も託されることになる。

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