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広島、鮮やか逆転で2連勝!年間17位湘南は痛い6連敗…

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[8.13 J1第2ステージ第8節 湘南1-2広島 BMWス]

 サンフレッチェ広島はアウェーで湘南ベルマーレに2-1の逆転勝利をおさめ、2連勝を飾った。一方、年間17位と降格危機に直面している湘南は悪夢の6連敗となった。

 5連敗中の湘南は前節・浦和戦(1-4)から先発3人を変更。6月末で鹿島を退団し、今月5日に獲得が発表されたFWジネイが加入後初先発となり、FW大竹洋平が12試合ぶり、MF下田北斗も2試合ぶりに先発した。
 広島は前節・名古屋戦(2-0)で負傷したFW宮吉拓実に代わってMFアンデルソン・ロペスが今夏の加入後、移籍後初先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりはホームの湘南が良い入りを見せ、前半2分、MF下田北斗の浮き球のパスをMF菊池大介が胸トラップから右足を振り抜いたが、惜しくもクロスバーの上へ。同5分にはDF三竿雄斗の左クロスに逆サイドからMF高山薫が飛び込み、滑り込みながら右足で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 序盤の決定機を生かせなかった湘南だが、良い流れのまま先制に成功する。前半20分、リスタートからGK村山智彦のロングフィードをジネイがDF清水航平と競り合いながら頭で落とすと、FW端戸仁がDF千葉和彦を背負いながらうまく体を反転させ、左足一閃。PA手前から豪快なボレーシュートをゴール右上隅に突き刺した。

 端戸は6月18日の磐田戦(1-0)以来、9試合ぶりとなる今季4ゴール目。1点を追う広島は前半24分にFWピーター・ウタカ、同29分にMFミキッチがミドルシュートを狙うが、いずれも単発で、チャンスらしいチャンスをつくれない。それでも前半終了間際の43分、清水から縦パスを受けたウタカがDFアンドレ・バイアとの競り合いから力強い反転で振り切り、PA内に進入。そのまま左足でゴールに流し込み、2戦連発となる今季17ゴール目で1-1の同点に追いついた。

 後半の立ち上がりも湘南が良いリズムで試合を進めていたが、次の1点を奪ったのも広島だった。後半15分、MF青山敏弘の大きなサイドチェンジから左サイドでキープしたMF柏好文がマイナスに戻し、後方から走り込んだMF丸谷拓也が右足を振り抜いた。豪快なミドルシュートで2-1と逆転に成功すると、右膝前十字靭帯断裂で長期離脱中のDF佐々木翔に11日、第1子となる長男が誕生したことを祝福し、控え選手も含めた選手全員でゆりかごダンスを披露した。

 逆転を許した湘南は後半21分、端戸に代えてMF神谷優太を投入。直後の22分には大竹の浮き球パスにジネイが走り込み、GKの頭上を越すループシュートを打ったが、必死のカバーに入った千葉が体を投げながらゴールラインぎりぎりでクリアした。

 猛攻に出る湘南は後半32分、菊池の左クロスが相手選手に当たってコースが変わり、右ポストを直撃。跳ね返りに詰めた高山が右足ボレーでシュート性の折り返しを入れると、代わって入ったばかりのFW大槻周平が頭で合わせたが、クロスバーに嫌われ、同点ゴールとはならなかった。結局、試合はそのままタイムアップ。2-1で逃げ切った広島が2連勝をおさめ、湘南は善戦しながら痛い敗戦となった。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第2ステージ第8節1日目 スコア速報

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