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[MOM1846]帝京大可児MF森田拓実(3年)_陰でチーム支える功労者、「弱みを見せず」に選手権優勝狙う

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.17 ADIDAS CUP 2016 in OSAKA 大阪学院大高 1-2 帝京大可児高 J-GREEN堺]

 帝京大可児高の堀部直樹監督は要所で守り切り、素晴らしい2ゴールで勝利した準決勝の功労者についてMF森田拓実(3年)の名を挙げた。帝京大可児の中盤では司令塔のMF福田航希(3年)が目立つ存在。ゲームをコントロールし、決定的なラストパスを送るMFはこの日も決勝点をアシストしたが、隣で司令塔を支える森田の存在も負けずに大きい。指揮官が「凄くボールが取れる」という力などを発揮して決勝進出に貢献した。
 
 森田は「きょうは攻撃は上手くできなかったけれど、その分守備でカバーしようと思った」。セカンドボールを拾ったり、相手を挟み込んでボールを奪うことに注力。また堅実なボールさばきで攻撃をサポートしたMFは時にサイドチェンジや縦パスを通して攻撃のスイッチを入れる役割もしていた。

 決して目立つ存在ではない。だが、本人は陰でチームを支えることによって、それを好転させることが特長だということを理解している。だからこそ、毎試合やるべきことを徹底。その継続された安定感高いプレーがチームの白星に繋がっているのだ。その森田が今夏、全国高校総体を経験して学んだことは「(強豪校は)一つひとつを丁寧にしている。(自分は)そこはまだできていない」ということ。それだけに、「(現在は)一つひとつのプレーにこだわっている。もっと上に行くためにさらに強度を高めたりしていきたい」と力を込めた。

 現在の目標は選手権予選でライバルたちを圧倒して岐阜を制すことだ。「岐阜をしっかり制す。弱みを見せず完璧に勝ち上がっていかないといけない。まず(県の)リーグ戦からしっかり勝ち続けて選手権でもほかを寄せ付けない戦いがしたい」。わずかな穴は自身が埋めて隙を見せずに頂点を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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