beacon

[ADIDAS CUP 2016 in OSAKA]準決勝で左足鮮烈弾!サブから先発奪取の帝京大可児MF浅井が「ACE賞」に

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.17 ADIDAS CUP 2016 in OSAKA 綾羽高 3-0 帝京大可児高 J-GREEN堺]

「ADIDAS CUP 2016 in OSAKA」もう一人の大会MVPに当たる「ACE賞」には準優勝した帝京大可児高のMF浅井泰生(3年)が選出された。

 個人賞を手繰り寄せた浅井にとって大きかったのが、準決勝でのスーパーゴール。開始3分、左中間へ抜け出した背番号11が「ちょっと回転かけて落とした」という左足シュートは素晴らしい軌道を描いて逆サイドのゴールネットに突き刺さった。チームメートや大会スタッフからも感嘆の声が上がったほどの一撃。全国高校総体後の第14回金沢ユース(U18)サッカー大会から先発起用されているというアタッカーの「失敗を怖れない姿勢」がもたらしたスーパーゴールと「ACE賞」だった。

 浅井はこれまでレギュラー選手ではなく、全国高校総体の出場時間も2試合で30分ほど。スピードを活かした抜け出しと左足シュートは期待されていたが、自分が仕留めるという積極性が欠けていた。「味方の方が状況がいいとか考えちゃって自分でやり切る部分が足りなかった。今まで迷いがあった。でも、コーチから『失敗怖れずに自分で行け』と言われて。金沢ユースからですね。変わりました」。

 また、堀部直樹監督が「テクニックで勝負するのか、スピードで勝負するのか、というのがあった」というMFは、思い切りが良くなったことで自分の力を上手く整理して発揮することもできるようになってきている。カットインしてからのシュートやターンしてDFを振りきってのシュート、縦への仕掛けなど迷わずに、失敗を怖れずに自分の良さを出してチームに貢献。「今回の大会ではインパクトしてシュート決めたりすることができて良かった。(ACE賞は)嬉しいです」。自信を深める大会になった。

 だが、これまで控えに甘んじてきたMFは先発起用されていることで満足はしていない。「これからなんで。この決勝でも自分が決めて勝ちたかった。課題がある。まずはスタメンを(完全に)取って、点取って、結果残して、最終的にチームが優勝できれば最高」。抜け出しからの左足シュートは得意の形。選手権予選でもこの武器を炸裂させるか。先発のチャンスを掴んだアタッカーはこれから競争を勝ち抜いて先発を死守し、その攻撃力をより発揮してチームをまた勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】ADIDAS CUP 2016 in OSAKA

TOP