beacon

[MOM1856]東海大福岡FW及川翔五(3年)_決勝でも鮮烈ゴール決めて4戦連発!声も欠かさなかったエースが「X賞」に

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.19 ADIDAS CUP 2016 in FUKUOKA 松山工高 0-2 東海大福岡高 グローバルアリーナ]

 今大会3試合で7ゴールを挙げていた「東海の10番」は決勝でも鮮烈な先制ゴール。「ADIDAS CUP 2016 in FUKUOKA」はアディダス社製のフットボールスパイクから名付けられた2つの個人賞(大会MVP)が設定されていたが、そのうち「X賞」を優勝した東海大福岡高のエースFW及川翔五(3年)が獲得した。

 前半5分、及川はインターセプトしたMF河野真吾(3年)からパスを受けると、DFの股間を通す技ありのドリブル突破。GKと1対1となった及川は右足で先制点を叩き出した。スタンドやベンチからどよめきの声も起こったファインゴール。その後も相手の背後へ抜ける動きやヘディングシュート、そして後半にMF橋本祐汰(2年)のゴールも演出したFWは「決勝は絶対に点入れて勝つと思っていたので。それでMVPがついてきたのは嬉しいです」と笑顔を見せた。

 中盤と前線の間でボールを受けてドリブルで仕掛けることの多かったこれまでから、ストライカーへの変化。及川自身、この夏休みの成長を感じているという。積極的に相手の背後を狙い続けること。それがチームの前へ、前への勢いも加速させていた。「全然夏休み前よりも点入っているし、きょうは自分のドリブルも出せたので成長していると思う。自分が速く動くことでチームの攻撃も速く出来ている。止めちゃいけない」

 林紘平コーチは「責任感が強い。自分が引っ張らないといけないということで『審判に言うな!』や『こういう時に声出せ!』とかチームに良い声がけをしてくれた」とそのリーダーシップを讃える。プレーでチームを引っ張るだけでなく、今何をやるべきか、その声でチームを良い方向へと導いていた。本人は「去年はそんなに出していなかった」という声。それでも「今年はリーダーシップがないと言われていたので、自分が一番声出して前で引っ張っていきたいと思った」。エースは「相手よりも走って、喋って、戦う」チームに欠かせない存在だった。

 選手権の目標は入学後、まだ経験していない全国舞台に立つこと。全国連覇を狙う東福岡高やライバルたちを倒さなければその切符を掴むことはできない。「絶対にチーム一丸になって自分が点取って一試合一試合勝って行って、最後はヒガシ倒して全国大会にみんなで行きたい」。ここからの2か月の日々を大切に過ごして次はチームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】ADIDAS CUP 2016 in FUKUOKA

TOP