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走って、走って、走り抜く 千葉が好調・岡山にホームで快勝

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[8.21 J2第30節 千葉 2-0 岡山 フクアリ]

 J2は21日、第30節を開催し、フクダ電子アリーナでは10位ジェフユナイテッド千葉と3位ファジアーノ岡山が対戦。前半に1点をリードした千葉が後半にも1点を加点して2-0の完封勝利を収めた。千葉は2試合ぶりの白星を獲得し、岡山は6試合ぶりの黒星を喫した。

 前節熊本に0-3の完封負けを喫した千葉は同試合から先発6人を入れ替え、FWエウトン、MF町田也真人、MFアランダ、MF菅嶋弘希、DF比嘉祐介、DF丹羽竜平を先発起用。一方、ここ5試合無敗(4勝1分)の岡山は前節讃岐戦(○3-1)から先発3人を入れ替え、FW豊川雄太、MF片山瑛一、MF矢島慎也がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半9分に試合を動かしたのは、序盤から運動量で勝るホームの千葉だった。アランダが前線に送った浮き球のパスをエウトンが胸で落とし、ボールを受けたFW船山貴之が正確なスルーパスを供給すると、最終ラインの裏に抜け出した町田がGK中林洋次との1対1を制してネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 対する岡山は前半15分、MF伊藤大介の落としから豊川が強烈な左足シュートでゴールを脅かしたが、ボールは枠上に外れてしまった。同30分には千葉が好機を生み出すが、右サイドの船山が送ったグラウンダーのクロスをエウトンが左足ダイレクトで合わせたものの、距離を詰めた中林にストップされる。さらに同43分にはMF長澤和輝の縦パス1本から町田が一気に抜け出したが、シュートは枠を捉え切れずに追加点を奪うには至らなかった。

 1-0と千葉がリードしたまま後半を迎えると、ともに相手守備の粘り強い対応に遭って、なかなか決定機を創出できない。すると後半15分、1点を追う岡山は片山に代えてFW酒井宣福を投入して状況を打開しようと試みる。同18分には千葉のクリアミスに反応してボールを奪った豊川が左足で狙うも、カバーに入った相手DFにブロックされてネットを揺らすには至らない。同22分には豊川に代えて、FW押谷祐樹がピッチに送り込まれる。

 しかし、後半28分に千葉が追加点を奪取する。相手のパスミスを見逃さずに丹羽がダイレクトで前線に送ったパスから抜け出した船山が中林を引きつけると、マイナスのパスをエウトンがダイレクトで蹴り込んでリードを2点差に広げた。同35分の船山のシュートがクロスバーを叩くなど3点目は生まれなかった千葉だが、その後も運動量は落ちることなく、最後まで走り抜いて2-0の完封勝利。上位チームから白星をもぎ取った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J2]第30節 スコア速報

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