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吹田で元日決勝の天皇杯が開幕へ、史上初3連覇目指すG大阪「何としてでも決勝へ」

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 27日に開幕する第96回天皇杯全日本サッカー選手権の開幕記者会見が24日、都内のJFAハウスで行われた。

 天皇杯に出場する都道府県代表47チームは21日までにすべて決定。これにJ1、J2の計40チーム、シードの関西学院大を加えた88チームが日本一を目指す。J3勢では首位に立つ栃木SCのほか、藤枝MYFCSC相模原Y.S.C.C.横浜の4チームが予選で敗退した。

 初出場はVONDS市原FC(千葉)、新潟医療福祉大(新潟)、東海学園大(愛知)、アルヴェリオ高松(香川)、FC徳島セレステ(徳島)、高知ユナイテッドSC(高知)、FC.TOSU(佐賀)、MD長崎(長崎)の8チーム。すでに3回戦までの組み合わせは決定しており、ACL出場シードの4チームが登場する4回戦以降の組み合わせ抽選会は10月4日に行われる予定となっている。

 大学勢は昨年度の全日本大学選手権優勝によりシードされた関西学院大のほか、都道府県予選を勝ち抜いた15チームの計16校が出場。天皇杯実施委員会の松崎康弘委員長は「過去3度優勝の早稲田大が19年ぶりに出場するということで古豪復活にも期待したい」と述べた。

 今大会の見どころについて聞かれた日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「56年ぶりに決勝が大阪で行われる。天皇杯決勝の素晴らしさを関西の人にも味わってほしい」とコメント。天皇杯決勝は1967年度の第47回大会から2013年の第93回大会まで国立競技場で開催されてきたが、新国立競技場の建設に伴い、2014年度の第94回大会は日産スタジアム、2015年度の第95回大会は味の素スタジアムで開催され、今大会の決勝は来年1月1日に市立吹田サッカースタジアムで行われることが決まっている。

 天皇杯の決勝が大阪で開催されるのは1960年度第40回大会の靭サッカー場(大阪市)以来、56大会ぶり。関西圏での決勝は王子運動場(神戸市)で行われた1964年度第44回大会以来、52大会ぶりとなる。

 天皇杯2連覇中のガンバ大阪。自分たちのホームスタジアムで大会史上初となる3連覇を目指すMF遠藤保仁は「選手・スタッフとも非常にモチベーションは高いし、良い戦いをして、まずは決勝に進むことを目標にやっていきたい」とコメント。長谷川健太監督は「何としてでも決勝に出なくてはならないと思っている。3連覇を達成することができれば、サポーターと一緒に喜び合い、最高の年の始まりになると思う」と、前人未到の3連覇達成を誓った。

(取材・文 西山紘平)

●第96回天皇杯特設ページ

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