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中村憲剛のバックアップ入りを示唆したハリル「信頼して当たり前」

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督がバックアップメンバーとしてMF中村憲剛(川崎F)をリストアップしていることを示唆した。

 9月1日のW杯アジア最終予選・UAE戦(埼玉)、6日の同タイ戦(バンコク)に臨む日本代表メンバー24人を発表した指揮官は攻撃的MFとして選出したMF香川真司(ドルトムント)、MF清武弘嗣(セビージャ)の名前を読み上げたあとで、「このポジションではバックアップメンバーに年齢の少し高い選手を用意している」と明かした。

「川崎のプレイヤー、つまり今、日本で一番強いチームということで、みなさんにお伝えする。35歳といっても、もし何かあったときには常に頭に入っている選手。彼をバックアップメンバーとして用意している」

 名前こそ明かさなかったが、ポジションがトップ下で、川崎Fの選手、そして35歳と言えば、中村であるのは間違いない。13年6月のコンフェデレーションズ杯を最後に日本代表から遠ざかっているMFについて突然言及した「理由は簡単」で、アジア最終予選を見据えたとき、不測の事態には経験豊富なベテランの力が必要になると考えているからだ。

「香川や清武は直前に試合をしてくるので、もしケガをしたら、私がこれまで見てきた選手を使ってみてもいいかなと思っている。(Jリーグで)1位のチームで、良いプレーをしている。信頼して当たり前だと思っている。W杯に向けて準備するうえでは、たくさんのことを予測、予想しないといけない。ギリギリのところでビックリしてはいけない」

 この日のメンバー発表会見でも、直前にDF槙野智章が負傷したという情報が入ってきた。「ハイレベルなところでは予測がカギになる。悪いことに関して、驚いていては遅いということだ」。ハリルホジッチ監督は中村のバックアップについても「予測の一環」と、緊急事態の備えとして考えている。

(取材・文 西山紘平)

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