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札幌、今季10度目のウノゼロ勝利も四方田監督「今季のホームゲームでは一番悪かった」

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[8.25 J2第12節延期分 札幌1-0熊本 札幌ド]

 J2リーグは25日、熊本地震の影響で延期になっていた第12節の1試合を行った。首位を独走する北海道コンサドーレ札幌が札幌ドームに暫定16位のロアッソ熊本を迎え撃ち、1-0で辛くも勝利。後半22分に混戦からオウンゴールを誘い、この1点を守り抜いた。これで勝ち点を66に伸ばし、2位松本との勝ち点差を「9」に広げた。

 攻撃の要であるMF清武功暉をはじめ、前節からスタメン7人を入れ替えた熊本が序盤から主導権を握った。FW巻誠一郎とともに2トップに入ったFW若杉拓哉が前半15分にミドルシュート。同33分にもボールカットからそのままドリブルで駆け上がってループシュートを狙うなど、果敢にゴールに迫る。前半41分にはPA左から低い弾道のシュートを放つが、GKク・ソンユンに止められた。

 最大の決定機は前半アディショナルタイム。熊本が左サイド敵陣中央でFKを獲得すると、キッカーのMF上原拓郎が左足でクロスを入れ、フリーで抜け出した若杉がヘディングで合わせたが、ゴール左に外してしまい、両チーム無得点で前半を折り返した。

 スコアが動いたのは後半22分。札幌はMF宮澤裕樹が右後方からアーリークロスを放り込むと、飛び込んだFW都倉賢はわずかに合わなかったが、ファーサイドに流れてきたボールをDF福森晃斗が拾って左足で中央に折り返す。これが熊本GK佐藤昭大に当たってゴールに吸い込まれ、先制に成功した。この1点が決勝ゴールとなり、チームは今季10度目となる1―0勝利を飾った。一方、敗れた熊本は終了間際にパワープレーでゴールを脅かしたが、チャンスに決めきれなかったことが致命傷となった。

 試合後のインタビューで、札幌の四方田修平監督は「クロスのところで都倉が競って、後ろにまた福森がいるといういい形を作れた」と得点シーンを振り返った。それでも内容には納得がいかないようで、「内容に関しては今季のホームゲームでは一番出来が悪かった。天皇杯でしっかり修正してラスト12試合に臨みたい」と厳しい表情で語った。

 韓国五輪代表GKク・ソンユンにとってはリオ五輪から戻って初のホームゲーム。試合後のインタビューでは「前半はミスが多くて難しい展開だったけど、後半に点を取って、それを守り切って勝つことができて良かった」と安どの表情。チームは首位を独走しているが、「1位でもサッカーは何が起こるか分からない。一つひとつJ1昇格に向けて頑張っていきたい」と気を引き締めた。

●[J2]第12節延期分 スコア速報

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