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豊田の“感覚的”な一撃が決勝点! 第2ステージ好調の鳥栖が首位と勝ち点1差に

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[8.27 J1第2ステージ第10節 鳥栖1-0新潟 ベアスタ]

 J1第2ステージ第10節が27日に行われた。サガン鳥栖はホームでアルビレックス新潟と対戦し、1-0で勝利した。第2ステージ好調の鳥栖は、勝ち点22で並ぶ川崎Fと浦和との勝ち点差を『1』とした。一方の新潟は今季初の連勝とはならなかった。

 最初のチャンスは鳥栖に訪れた。前半4分、サイドチェンジから右サイドでパスを受けたDF藤田優人のアーリークロスをFW豊田陽平がヘディングで合わせる。開始早々に先制かと思われたが、わずかに右上に外れてしまう。同16分には、来日後初先発のFWムスタファ・エル・カビルがPA右に侵入し、角度のないところから右足を振り抜く。だが、GK守田達弥の体を張ったセーブに遭い、ゴールとはならず。

 一方、新潟はバイタルエリアでのプレーの精度を欠き、なかなかシュートまで持ち込むことができず、前半24分までファーストシュートはなかった。同27分、FW山崎亮平のスルーパスからR・シルバの左足シュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイド。同32分には、MF野津田岳人が左足を捻り、ピッチ脇で治療を受けたが、大事には至らなかった。その後も前半終盤に向けて相手陣内でのプレー機会が増えたが、ゴールネットを揺らせないまま前半を終えた。

 新潟は後半7分にアクシデント発生。DF大野和成が足を痛め、ベンチに『×』のサインを送った。大野はそのままDF増田繁人と交代を余儀なくされ、新潟は立ち上がりからリズムを崩された。

 すると、後半19分に試合は動く。鳥栖はMF福田晃斗のクリアボールが前線のFW豊田陽平につながり、豊田がファーストタッチで裏へと抜け出す。そのままPA内に侵入し、カバーに戻った増田のスライディングをかわして、GK守田達弥の股下を抜くシュートをゴールに流し込んだ。「感覚的なものですけど、しっかり流し込むことができて良かった」(豊田)。エースの一発で鳥栖が先制に成功した。

 後半21分、鳥栖はカビルを下げてFW富山貴光を入れ、追加点を狙いに行く。同26分、左サイドのライン際からMF鎌田大地がマイナスに折り返すと、中央で待っていたMF金民友が左足シュートを放つ。決定的な場面だったが、相手DFのブロックに阻まれ、追加点とはならなかった。それでも新潟の猛攻をしのぎ、エースの1点を最後まで守り抜き、3試合負けなし(2勝1分)とした。

 試合後、ヒーローインタビューで豊田は「非常にタフな試合の中で勝つことができて良かった」と安堵の表情。ここまで第2ステージ好調の理由を「しっかりやるべきことを各々が全うしていると思うので、それを継続して、監督がやりたいサッカーを常にやっていきたい」と語り、スポンサーへの感謝も口にした。

●[J1]第2ステージ第10節2日目 スコア速報

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