beacon

強烈FKに屈した西川「手に当てていたので止めないといけなかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.1 W杯アジア最終予選 日本1-2UAE 埼玉]

 FW本田圭佑のゴールで先制した前半11分から8分後の同19分、中盤でボールを奪われてカウンターを受けた日本はPA手前でファウルを犯し、ゴール正面という絶好の位置で直接FKを与えてしまった。

 ボールの前には左利きの背番号10、MFオマル・アブドゥルラフマンと、右利きの11番、FWアハメド・ハリル。どちらが蹴るのか読みにくい状況で構えたGK西川周作(浦和)だったが、結果的に読みを上回る豪快なFKをアハメド・ハリルに決められ、同点に追いつかれた。

 西川はとっさの反応で辛うじて両手に当てたものの、ボールはその手を弾いてバーに当たり、ゴールネットを揺らした。「あれは止めないといけないと思う。キーパーサイドだったし、手にも当てていたので……。止められなかったのは反省です」と唇を噛んだ。

 判断を鈍らせた要因は何か。西川によると、左右2人のキッカーを警戒しつつ、DFラインの裏にパスを出してくることも警戒していたのだという。

「壁の裏か、GKサイドに来ると覚悟していたけど、壁裏を意識して重心が右に動いた分、(弾いたときに)手に力がうまく伝わらなかった」

 そして、2失点目はPK。動きを見られてからのチップキックで決められたことも痛恨だった。

 ただ、レフェリングに対して冷静さを失うことがなかったのは、ポジティブな材料でもある。「判定は想定内だった。Jリーグとは違うレフェリングだと分かっていたので、落ち着いてプレーできた」と言い、「後半、主導権を握った中で決められるチャンスもあったので、そういうところを突き詰めていかないといけない」と課題を挙げた。

(取材・文 矢内由美子)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP