beacon

「あれだけモードに入ってしまうと…」酒井宏、反撃実らず悔しさ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.1 W杯アジア最終予選 日本1-2UAE 埼玉]

 1点のビハインドを背負って迎えた試合終盤。日本代表はUAEを自陣に釘付けにする。DF酒井宏樹(マルセイユ)も幾度となく右サイドを駆け上がってクロスを供給したものの最後まで同点ゴールは生まれず、ロシアW杯アジア最終予選初戦を1-2で落とした。

 前半11分にFW本田圭佑(ミラン)の得点で先制しながらも、同20分にはカウンターから同点ゴールにつながるFKを献上。MF大島僚太(川崎F)からパスを受けようとした酒井宏だが、パスが弱かったため「相手にぶつけてマイボールにしようと思ってクリアした」。しかし、相手にボールを奪われて速攻を受けたことで、「もっとしっかり蹴らなければいけなかったし、相手に渡してボールを奪い取るか、あの瞬間で考えなければいけなかった」と反省を口にしている。

 後半9分にPKを沈められて逆転を許してしまうが、その後は同点に追い付こうとする日本が猛攻を掛ける。酒井宏も敵陣深くまで攻め込んだものの、「あそこまで引かれるとクロスを上げようにも空いているところがなく、難しい部分があった」と守備に人数を割くUAEを崩し切れずになかなか決定機を創出できない。

「相手のディフェンスラインが、あれだけモードに入ってしまうと難しい」としながらも、「でも勝たなければいけないのが日本代表」と唇を噛んだ。最終予選初戦を落としたが、「結果は変わらないので、しっかり前を向いてやらないといけない。自分たちにプレッシャーを掛けながら、これからの試合に臨んで行くしかない」と前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP