beacon

初戦黒星…麻也「かなり追い込まれている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.1 W杯アジア最終予選 日本1-2UAE 埼玉]

「ジャッジに関しては不思議なことだらけです。明らかに(浅野拓磨のシュートは)ゴールだと思うし、前半から笛が向こう寄りだった」

 試合後、日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は遠くを見つめながら言った。その言葉どおり、ジャッジは不可解だらけだった。

 しかし、吉田は足元を見つめることも忘れなかった。同点ゴールにつながる直接FKのピンチを招いたファウルに関しては、「中盤での取られ方が良くなかったというのが一つあるし、ファウルでなくても止められたというのもある。ファウルもほとんど触っていなかった状況だった」と言いつつ、嘆き節だけでは終わらなかった。

「ボールの失い方が良くない。カウンターを食らわない攻撃の仕方をしないと、毎回カウンターを食らう」と、根本的な改善点を提示した。

 カウンターを受けることで攻撃でマイナス面が出てくることにも言及した。「ボールを失うことでアップダウン(の動き)が激しくなると、前線の選手の余力が少なくなっていく。逆に高い位置でボールを奪えれば、攻撃陣も余裕ができて、もっと質の良い攻撃ができたと思う」と、次に向けて中盤でのリスク管理を徹底する考えだ。

 アジア最終予選で初戦黒星からW杯出場を果たしたケースは、予選方式が現行スタイルになった98年フランスW杯予選以降は一例もない。「かなり追い込まれていると思うが、あと9試合で取り返していくしかない。次は確実に勝ち点3を取りに行けるようにしっかり守備したい」と厳しい表情を浮かべた。

(取材・文 矢内由美子)

●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP