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[MOM1869]仙台ユースFW粟野健翔(1年)_先輩たちへの恩返しゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.3 高円宮杯プリンスリーグ東北第15節 仙台ユース 1-0 山形ユース 泉パークタウンスポーツガーデンサッカー場]

 主力選手の大学受験による離脱のため巡ってきたチャンスを生かし、貴重な決勝点を挙げたベガルタ仙台ユースFW粟野健翔。彼にとっては山形ユースとの対戦は特別な意味を持っていた。

 粟野は山形県出身。小学生年代は山形市のSFCジェラーレでプレーしていた。山形ユースのGK高山颯斗(2年)やMF吉田樹(2年)らはSFCジェラーレでの粟野の1年先輩に当たる。山形県内の選手の多くは、中学生年代でモンテディオ山形ジュニアユース村山・庄内をはじめ地元のクラブチームに入るが、粟野はベガルタ仙台ジュニアユースのセレクションを受けて合格。3年間、山形から仙台の練習場まで通い、昨年はU-15日本代表候補にも選出されるなど活躍し、ユースへ昇格。今年から仙台市内の選手寮に住んでいる。AFC U-16選手権U-16日本代表入りは逃したが、既にトップチームの練習にも参加しており、将来を嘱望されている。

 そして、地元の先輩たちのいる山形ユース戦で巡ってきた先発出場の機会をしっかり生かし、先輩GK高山の守るゴールをこじ開けた。「地元が山形なので、山形のチーム相手に自分のゴールで勝てたのが嬉しいです」と先輩たちへの恩返しゴールを決めたことを喜んだ。

「1年生なので、できることを全力でやってチームのために、ということを一番に考えたい」と謙虚に語る粟野だが、トップチームの練習やこの日のパフォーマンスを見る限り、今後のレギュラー定着、その先のトップチーム昇格や年代別代表復帰も十分射程圏内だ。

[写真]粟野は巧みなドリブル突破で多くの決定機を作り、決勝点を決めた

(取材・文 小林健志)
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