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原口&浅野がゴール!!敵地でタイを破り最終予選初白星

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[9.6 W杯アジア最終予選 日本2-0タイ バンコク]

 ロシアW杯アジア最終予選の第2節が6日、行われ、日本代表はタイ・バンコクのラジャマンガラスタジアムでタイ代表と対戦し、2-0で勝利した。前半18分、FW原口元気のゴールで先制。後半30分にFW浅野拓磨が追加点を決めた。日本は最終予選2戦目で初白星。1勝1敗の勝ち点3とし、タイは2連敗となった。

 日本は黒星スタートとなった1日のUAE戦(1-2)から先発3人を変更。FW岡崎慎司、MF清武弘嗣、MF大島僚太がスタメンを外れ(大島は右足首痛でベンチ外)、代わって浅野が1トップ、原口が左サイド、MF山口蛍がダブルボランチの一角で先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 キックオフ直前、激しい雨に見舞われた一戦。最終予選初のホームゲームとなるタイは試合前に全選手&スタッフで円陣を組み、気合を入れた。タイの選手がボールを持つたびに巻き起こる大歓声。完全アウェーの雰囲気の中、日本は前半8分、MF香川真司の左FKをファーサイドのFW本田圭佑が頭で折り返すが、DFタナブーン・ケセラットにクリアされる。同16分にも香川の右CKからDF吉田麻也がヘディングシュート。こぼれ球にDF森重真人が詰めたが、右足のシュートはブロックに遭った。

 序盤から立て続けにセットプレーからチャンスをつくった日本。前半18分、セカンドボールを粘り強く拾いながら2次攻撃、3次攻撃を仕掛けると、右サイドを駆け上がってきたDF酒井宏樹の低いクロスを原口が体をへねりながらヘディングで捉え、ゴール左隅に流し込んだ。W杯アジア最終予選初先発に抜擢された原口の国際Aマッチ3得点目で先制に成功した。

 日本は前半24分、左サイドを浅野が抜け出し、グラウンダーのクロスに本田が飛び込むが、本田の左足は空を切る。同27分には自陣でMF長谷部誠がパスミスを犯し、ヒヤリとさせられた。さらに直後の前半28分、プレーを止めて主審にボールの空気圧の確認を求めた森重に対し、イエローカードが示される。ボールを弾ませて確認したイラン人のモフセン・トーキー主審は問題なしと判断。遅延行為で森重を警告したと見られる。

 試合前に吉田が「気難しい人」と警戒していたように、モフセン主審の判定にはフラストレーションを感じるシーンもあった。前半34分、香川がファウルを取られた場面はタイ側のファウルにも見えた。いずれにせよ、徐々にリズムが狂い始めた日本はなかなか追加点を取れない。前半アディショナルタイム、酒井宏の右クロスから本田がヘディングシュート。GKが弾いたところに詰めた香川のシュートもDFにブロックされ、前半は1-0で折り返した。

 後半の立ち上がりはタイが前に圧力を強めるが、冷静に押し返す。後半9分にはCKからゴール前混戦の中、浅野がシュート。ブロックに入ったDFの手に当たったようにも見えたが、主審の笛は鳴らなかった。同10分、右サイドのスペースに飛び出した浅野の折り返しから原口がシュートを放つが、浅野の位置がオフサイド。同17分には左クロスを酒井宏が頭で落とし、本田が右足でシュートを打ったが、GKの好セーブに阻まれる。同19分、香川の左足シュートはコースが甘く、GKに弾かれた。

 何度となく追加点の好機をつくる日本だが、決定力を欠く。タイは後半25分、MFチャナティプ・ソングラシンのスルーパスにFWティーラシン・デーンダーが反応。吉田と競り合いながらフィニッシュまで持ち込むが、右足のシュートは飛び出してきたGK西川周作が体を張ってブロックした。

 嫌な空気がピッチ上を覆うが、そんな雰囲気を振り払ったのは浅野だった。後半30分、長谷部からの浮き球パスからゴール前へ抜け出し、右足でシュート。GKの体に当たったボールは転々とゴールマウスに吸い込まれ、待望の追加点となった。

 2-0とリードを広げた日本は後半37分、浅野に代えてFW武藤嘉紀、同41分には本田に代えてFW小林悠をピッチに送り込んだ。終盤は守備陣のミスからピンチを招くシーンもあったが、粘り強く耐える。タイは後半44分、MFプラキット・ディープロムが2枚目の警告で退場。後半アディショナルタイム、原口に代えてFW宇佐美貴史を投入した日本はそのままタイムアップを迎え、敵地で勝ち点3をもぎ取った。

(取材・文 西山紘平)

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