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神戸が打ち合い制し4連勝! 磐田は“パパの日”主役が全4失点に絡む

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[9.10 J1第2ステージ第11節 磐田3-4神戸 ヤマハ]

 ヴィッセル神戸が敵地でジュビロ磐田を4-3で下し、2年ぶりのリーグ戦4連勝を飾った。神戸は第2ステージ首位の川崎Fと勝ち点3差の4位に浮上。一方、残留を目指す磐田は年間順位こそ13位で変わらなかったが、降格圏内16位の名古屋との勝ち点差が8に縮まった。

 前回対戦の第1ステージ第10節では神戸が本拠地で4-1の大勝。その時に2得点を挙げたFWレアンドロ、それぞれ1得点のMFペドロ・ジュニオール、MF渡邉千真ら攻撃陣が試合開始から磐田ゴールに迫った。

 それでもホームの磐田は、ポストに当たる幸運やGKカミンスキーのビッグセーブなどでゴールを許さずにいると、前半29分に先制に成功。FK崩れから右サイドのMF太田吉彰が上げたクロスをDF大井健太郎が頭で落とし、DFパパドプーロスが左足で合わせる。シュートは左ポストに当たるが、跳ね返りをFWジェイが押し込んだ。

 磐田はこの試合で「パパの日」と題したイベントを実施し、パパドプーロスの顔写真付き手持ちグッズを先着13500名に配布。選手入場時や試合中もスタンドからパパドプーロスに大きな声援が送られており、本人がゴールに絡む形でその期待に応えた。

 しかし、神戸は失点後もペースを乱さず、レアンドロ、ペドロ、渡邉を中心に磐田ゴールを強襲。前半45分にはペドロがPA手前中央でパパドプーロスをかわし、さらにボックス内で複数のマークを振り切る。独力でシュートコースを作ったペドロは左足でゴール左隅に流し込み、神戸は前半を1-1で折り返した。

 後半も主導権を握る神戸。後半5分、パパドプーロスのパスミスを拾ったDF高橋峻希が素早く前方につなぎ、受けたペドロがPA内右に持ち込む。ペドロは右足で切り返すと、左足の速い振りからゴール左上に叩き込み、早々に逆転弾を奪った。

 後半12分にはMFニウトンが自陣右サイドから対角線のロングパスを供給。落下地点を見誤ったパパドプーロスの頭を越えると、PA内左で受けたレアンドロがワンタッチで中に切れ込み、右足で低いシュートを放つ。これがゴール左に突き刺さり、リードを2点に広げた。

 諦めない磐田は後半21分、太田の右クロスからPA内中央のMF川辺駿が右足ボレーを決めて1点差に詰め寄る。さらに同40分には元磐田のDF伊野波雅彦のファウルでPKを獲得。キッカーのFWジェイが同42分に左足で冷静にゴール左へ沈め、同点に追いついた。

 だが、諦めないのは神戸も同じだった。後半アディショナルタイム2分、ペドロが右サイドのハーフウェーライン付近からゴール前にロングキック。鋭いランニングでパパドプーロスを振り切ったレアンドロは、飛び出したGKカミンスキーよりも一歩早く頭に当てると、ボールは無人のゴールへ。土壇場で勝ち越した神戸が4-3で劇的な勝利を飾った。

 神戸のリーグ戦4連勝は2年ぶり。第2ステージ4位に浮上し、優勝争いに名乗りを上げた。敗れた磐田は、「パパの日」として大きな後押しを受けたパパドプーロスが全4失点に絡むという皮肉な結果に終わってしまった。

●[J1]第2ステージ第11節 スコア速報

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