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清武が先制アシストも…セビージャ、数的優位生かせず乾ベンチ外のエイバルとドロー

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スルーパスから先制点をお膳立てしたセビージャMF清武(写真は第2節ビジャレアル戦のもの)

[9.17 リーガ・エスパニョーラ第4節 エイバル 1-1 セビージャ]

 リーガ・エスパニョーラ第4節2日目が17日に行われ、MF乾貴士が所属するエイバルとMF清武弘嗣が所属するセビージャが対戦して1-1で引き分けた。乾は2試合連続ベンチ外となり日本人対決は実現しなかったが、先発フル出場した清武は前半27分に先制点をお膳立てして、今季2アシスト目を記録した。

 リーグ戦2試合ぶりの出場となった清武は4-3-3の右インサイドハーフの位置でスタート。ともに序盤からシュートまで持ち込むシーンを作り出す中、前半14分にセビージャをアクシデントが襲う。CBを務めるDFアディル・ラミが負傷してDFセルヒオ・エスクデロとの交代を余儀なくされた。

 清武はボールに絡んで好機を創出しようとするだけでなく、前線からの激しいチェイシングでパスコースを限定するなど守備も献身的にこなす。しかし、徐々にエイバルに押し込まれる展開になると、前半22分には右サイドのFWセルジ・エンリクのグラウンダーのクロスからフリーになったFWベベにシュートを放たれるも、MFダニエウ・カリーソがブロックして難を逃れた。

 すると、前半27分に清武が魅せる。自陣でボールを受けると一気に加速。フリーで敵陣までボールを運び、前線へと走り込むFWルシアーノ・ビエットへスルーパスを通すと、ビエットが右足シュートでネットを揺らしてセビージャが先制に成功。清武のアシストは開幕戦のエスパニョール戦以来、今季2アシスト目となった。

 そして前半45分にはMFガンソの鋭いスルーパスから抜け出したMFホアキン・コレアに対し、飛び出したGKジョエル・ロドリゲスがPA外でファウルを犯して一発退場。1点をリードするセビージャが数的優位に立った。

 1-0のまま後半を迎えると、リードを奪うセビージャはFWベン・ヤーデルに代えてMFビトーロを投入。しかし、後半3分に負傷したカリーソに代えてMFビセンテ・イボーラをピッチに送り込み、早くも交代カードを使い切ることになった。

 すると後半19分に数的不利のエイバルが同点に追い付く。カウンターを仕掛けると、左サイドを駆け上がったDFアントニオ・ルナのグラウンダーのパスからゴール前でフリーになったMFペドロ・レオンが落ち着いてネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 その後は数的優位に立つセビージャがボールを保持する展開となるが、エイバルも時おり鋭いカウンターから勝ち越しゴールを狙い続ける。しかし、後半38分にビトーロのグラウンダーのクロスから決定機を迎えたビエットのシュートが枠を外れるなど、1-1のまま終盤を迎える。すると同42分、MFダニ・ガルシアが一発退場となってエイバルは2人少ない状況になってしまった。

 数的優位を生かしたいセビージャだったが、後半43分に清武が蹴り出したFKからDFカブリエル・メルカドが放ったヘディングシュートがGKの正面を突くなど勝ち越しゴールは生まれず。1-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。


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