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[AFC U-16選手権]U-16日本代表「元気な選手」を4、5人投入、相手に何もさせない」連勝狙う

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平川を囲い込む主力組の選手たち。「キルギスに何もさせない」イメージは万端だ

 9月18日、U-16日本代表はAFC U-16選手権グループステージ第2戦(対キルギス)を前にした前日練習を実施した。森山佳郎監督は「『やりそう』な選手を出す。元気な選手を出して、序盤から相手に何もさせない戦いをしたい」と宣言。先発メンバーについては「4、5人を入れ替えたい」と、ハーフローテーションを示唆した。

 練習は恒例の体幹トレーニングから始まり、勝負の要素を採り入れたショートスラローム、フォーメーション練習を経て、紅白戦を実施。全員が全メニューに参加しており、引き続き体調不良者は出ていない。第1戦で負傷交代した久保建英(FC東京U-18)もフルメニューをこなした。

 紅白戦では控え組がキルギスに見立てて4-1-4-1の布陣だったのに対し、主力組には以下の選手たちが並んだ。まず2トップには、第1戦は左MFとして先発していた中村敬斗(三菱養和SCユース)と出番のなかった棚橋尭士(横浜FMユース)。中盤は左に上月壮一郎(京都U-18)、右に鈴木冬一(C大阪U-18)。第1戦は「中へ中へと行き過ぎて渋滞した部分がある」(森山監督)だけに、裏へのスピードとサイドアタッカーとしての資質を持つ上月には「渋滞解消役」としての期待が懸かる。ボランチは主将の福岡慎平(京都U-18)と、第1戦は左SBで先発していた喜田陽(C大阪U-18)のコンビ。最終ラインは左から小林友希(神戸U-18)、監物拓歩(清水ユース)、瀬古歩夢(C大阪U-18)、菅原由勢(名古屋U18)が入った。

 第1戦の先発である宮代大聖(川崎F U-18)、山田寛人(C大阪U-18)、久保、平川怜(FC東京U-18)が入った控え組の戦力も強烈だっただけに、一進一退の戦いに。森山監督の声掛けも入って「いつも観てもらっている感覚がある」(上月)というだけに士気を落としているような選手も皆無。白熱の攻防となったが、最後は主力組に入った棚橋が「Vゴール」(ゴールが決まった時点で勝利が決まる、かつてJリーグで行われていた方式。00ジャパンの紅白戦ではしばしば、指揮官からの試合中の宣言で突然採用される)。

 7点を奪ったものの、「第1戦の内容には満足していない」と語る指揮官は「出し手と受け手の関係の部分、崩しのところはもっとやれる。映像を使って意識付けをしながらやっていきたい」と、さらに磨いていく考えだ。もちろん、第1戦でオーストラリアを破った相手だけに、そう甘い試合になるとも思っていない。「0-1でいくかもしれないが、後半20分からでも逆転できるイメージはある。(ボールを動かして)相手を疲弊させた上で、最後の20分でケリをつけたい」と語った。

 そしてこの試合の注目は、何と言っても第1戦でベンチを温めていた選手たちの活躍だろう。棚橋は「結果を出すことがFWとして一番大事。しっかりチームの勝利に貢献した上で、結果を残したい」と意欲を語り、上月は「裏への飛び出し、サイドでの縦への突破を出したい。中でごちゃごちゃしているときに、外へ開いて受けるようなイメージはある。悔しかった気持ちは1日で切り替えた」と闘志を燃やした。

 キルギスとの第2戦は日本時間の19日19時30分キックオフ。もう1試合の結果によっては、ここで日本のグループステージ突破が決まる可能性もある。

(取材・文 川端暁彦)
●AFC U-16選手権インド2016特集ページ
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