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この勝利をJ1残留への勢いに…新潟が“鬼門”の3回戦突破! 6年ぶりの4回戦へ

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[9.22 天皇杯3回戦 新潟1-0山口 デンカS]

 天皇杯は22日、各地で3回戦を行った。J1のアルビレックス新潟はホームでJ2のレノファ山口FCと対戦し、1-0で勝利した。なお、4回戦の組み合わせ抽選会は10月4日に行われる。

 17日のJ1第2ステージ第12節・横浜FM戦(1-3)で今季3度目の3連敗を喫し、年間順位15位に転落した新潟。悪い流れを払拭したいところだが、なかなか前線のFWカリウにボールが収まらず、ロングボールを多用するもチャンスを作ることができない。前半39分には、右サイドのスローインからカリウが相手DFと体を入れ替えてPA右に侵入し、右足ループを放つもゴール左に外れてしまった。

 対する山口は、PK戦の末にJ1福岡から勝利をおさめ、クラブ史上初の3回戦進出を決めた。2試合連続でJ1クラブ撃破を狙う山口は、持ち味の細かいパス回し、前線からの守備で新潟を圧倒。中盤でボールを奪ってFW岸田和人がシュートに持ち込むなど積極的にゴールに迫ったが、新潟の守備を崩すことができず、スコアレスで前半を折り返した。

 後半の開始早々1分に新潟がチャンスを作る。MF田中達也のスルーパスで左サイドの裏を取ったDF宮崎幾笑が中央に折り返すと、カリウが冷静に右足シュート。GK一森純が弾いたボールにMF小塚和季が詰めるも相手DFのブロックに阻まれる。吉田達磨監督は、同22分にFW山崎亮平、同26分にFWラファエル・シルバを投入し、前線の活性化を目指した。

 すると新潟が、前半からハードワークした山口の足が止まり始めた後半32分に均衡を破る。センターサークル付近でボールを受けたR・シルバが相手DFを引き付け、スルーパスを送る。これで裏に完全に抜け出した山崎が冷静に左足でゴールに流し込み、先制点。前線のフレッシュな2人がスコアを動かした。

 前半とは違いJ1の力を示した新潟。その後は追加点こそ奪えなかったが、1-0で逃げ切った。新潟はここまで5年連続で3回戦敗退に終わっていたが、ついに“鬼門”を突破し、2010年大会以来、6年ぶりの4回戦進出を決めた。決勝点を挙げた山崎がテレビインタビューで「今日勝った勢いをもって試合に臨みたい」と語ったように、この勝利をリーグ終盤、J1残留につなげていきたいところだ。

●第96回天皇杯特設ページ

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