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川崎Fに頼れる男が復帰、DF奈良「スタメン争いに加わっていきたい」

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川崎Fに頼れる男が復帰した

[9.22 天皇杯3回戦 川崎F4-1(延長)千葉 等々力]

 悲願のJ1制覇を狙うチームに頼れる男が戻って来た。天皇杯3回戦千葉戦が復帰戦となった川崎フロンターレDF奈良竜樹は、延長戦までもつれた試合で最後までピッチに立ってチームの勝利に貢献した。

 今年夏に行われたリオデジャネイロ五輪出場を目指していた奈良だったが、今年5月14日に行われたJ1リーグ第1ステージ第12節神戸戦で負傷。全治4か月の見込みと発表され、リオ五輪出場は叶わなくなった。

 あれから4か月。公式戦復帰を果たすと、「最初の試合はゼロに抑えたかった」と最終ラインの中央にポジションをとって千葉の攻撃をはね返し続ける。1-1で迎えた延長戦に攻撃陣が爆発して3点を奪取し、チームは4-1の勝利を収めたものの奈良は納得していなかった。

「僕の仕事は4点取ることではなく、ゼロに抑えること。そこにこだわっていた分、悔しさが残るし残念です」。だが、悔しさを滲ませつつも、120分間を戦い抜いたことで「体力的な部分はもった。きつかったけど、思ったよりも体は大丈夫だった」と充実の表情を見せる。

 今季、川崎Fに加入したばかりだが、開幕戦から負傷した第1S第12節までスタメンを守って来た。「僕もスタメン争いに加わっていかないといけないと思うし、そのためにも練習からアピールして、もっともっとコンディションを上げていきたい」と完全復活を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)
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