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[MOM1886]富山一MF久保佳哉(3年)_“裏街道”で魅せ、突破力とクロス精度も示した「走る」10番

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攻撃力で魅せ、走り、戦った富山一高MF久保佳哉主将

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.22 高円宮杯プリンスリーグ北信越第17節 富山一高 3-1 北越高 長岡市ニュータウン運動公園サッカー場]

 得意の“裏街道”で鮮やかに右サイドを突破し、鋭くPAへ切れ込むドリブル、そして速く正確な右足クロスも脅威に。そして大塚一朗監督が「よく走っていたと思う」と評した運動量でも富山一高を引っ張った。サイド攻撃の中心、そして後半に強い雨も降る中でハードワークしていたMF久保佳哉主将(3年)が最も存在感を放っていた。

「自分は運動量多いんでハードワークしてチームに貢献するプレーを心がけています。きょうは集中して一つひとつにこだわることを心がけていました。ゴール目指す、チームに貢献するプレー、ハードワーク」。1年時にプレミアリーグを経験し、昨年も唯一の下級生レギュラーとして選手権全国8強。そして今年は主将の重責も担う。名門のテクニシャンはカウンターからひとりでアタッキングゾーンまで持ち込むなど、チームのために戦い続けると同時に相手にとって怖い存在であり続けた。

 主将は富山一が2年前まで戦っていたプレミアリーグを知る選手。高校年代最高峰の戦いや昨年のプリンスリーグで自力を身につけることができたと感じている。「(対戦相手に)よく走らされたので。(走力は)プレミアでつきました。1年の時、プレミアリーグでは何もできなかったんですけど、(テクニックや判断力は)去年のプリンスリーグで身についた」。プレミアリーグで来年、後輩たちが戦って同じように成長できるように、優勝とプレミアリーグ参入戦進出の権利が懸かった新潟明訓高との最終節で勝ってプレミアリーグへの道を繋ぐ。
 
「自分が決めなくても、守備とかしっかりやって、とにかく走って貢献したいです。プレミアは去年逃しているので今年行きたい」。将来の目標はプロ。その前に「(昨年度の選手権が終わった際に)今年は自分が中心になっていく、自分が引っ張っていかないといけないなと思いました」という残り少ない高校サッカーで、主将はチームの勝利に一つでも貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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