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ほぼワンサイドゲーム…小林がハーフナーとの日本人対決制す

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日本人対決はヘーレンフェーンのMF小林祐希に軍配

[9.24 エールディビジ第7節 ADOデンハーグ0-3ヘーレンフェーン]

 エールディビジは24日、第7節1日目を行い、FWハーフナー・マイクの所属するADOデンハーグはホームでMF小林祐希所属のヘーレンフェーンと対戦し、0-3で敗れた。リーグ戦2試合連続スタメンのハーフナーはフル出場するも、第4節ヘラクレス戦(1-1)以来のゴールとはならず。小林は3試合連続の先発で90分間プレーし、チームの4連勝に貢献している。

 開始からピッチの各所で激しい球際の争いが繰り広げられる試合となった。前半4分、ハーフナーが浮き球に頭から飛び込むと、対応したDFジェリー・サン・ジュステの振り上げた右足が激突。直後の前半5分にはFWシェラルド・ベッケルの左クロスにPA内中央で合わせようとしたハーフナーが相手DFに体を押されて倒れるも、ファウルの笛は鳴らなかった。

 ADOデンハーグはヘーレンフェーンにボールを支配される展開の中、前半12分に得点のチャンス。左サイドを突破したベッケルがマイナスに折り返し、中盤から攻め上がったMFケビン・ヤンセンがPA内中央で合わせる。しかし、小林が背後から捨て身のスライディングでプレッシャーをかけたこともあり、シュートは枠を大きく外れた。

 すると前半15分、ADOデンハーグにアクシデント。主将のDFアーロン・マイェルスがFWアーバー・ゼネリの突破を止めようとした際に左膝を痛める。足を引きずりながら一度はピッチへ戻ったが、前半21分にDFウィルフリード・カノンとの交代を余儀なくされた。

 選手交代直後の相手ディフェンスに付け込みたいヘーレンフェーンは前半25分、FWレザ・グーチャンネジャドがゴール前で左足ボレーを放つが、左ポストを直撃。それでも2分後の同27分に、ついに均衡を破った。

 左CKにニアのDFステファノ・マルゾが飛び込むと、相手GK、DFともつれながらもネットを揺らす。マルゾのエールディビジ初得点かと思われたが、GKに弾かれたボールが途中出場のカノンに当たってゴールラインを割ったとして、記録はオウンゴールとなった。

 ADOデンハーグはキャプテンを負傷で失ったばかりか、代わりに入った選手が先制点を献上してしまうという嫌な流れ。逆にヘーレンフェーンは優勢の展開でしっかりとリードを奪い、良い形で前半を折り返した。

 後半も主導権を握ったのはヘーレンフェーンだった。小林も積極的にパスを呼び込み、少ないタッチでボールを展開。はたいた後も足を止めずに動き直しを繰り返し、攻撃を円滑にさせた。

 ピッチのあらゆる局面でプレーに関わる小林とは対照的に、最前線で待ち構えるハーフナーは思うように攻撃に絡めず。チームはヘーレンフェーンのパスワークに翻弄され続け、ハーフナー個人でどうにかできる状況ではなかった。

 優位に試合を運ぶヘーレンフェーンは後半34分、フリーでパスを受けたゼネリがPA内中央から右足でゴール左に突き刺し、追加点を奪取。後半43分にはFWヘンク・フェールマンのゴールで3-0とし、4連勝を飾った。一方のADOデンハーグは最後まで打開策を見いだせず、3連敗を喫した。

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