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闘莉王が電光石火の先制アシスト!復帰後3戦2勝で名古屋が新潟、甲府にプレッシャー与える勝ち点3

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[9.25 J1第2ステージ第13節 仙台1-2名古屋 ユアスタ]

 降格危機に直面している16位名古屋グランパスがアウェーでベガルタ仙台を2-1で下し、2試合ぶりの白星を挙げた。DF田中マルクス闘莉王復帰後、3試合で2勝目。残り4試合での逆転残留に向け、貴重な勝ち点3を獲得した。

 いきなり試合を動かした。名古屋は前半2分、ハーフウェーライン付近から闘莉王が前線にピンポイントのロングフィード。これに反応したFW小川佳純がPA内右に走り込み、右足ダイレクトでゴール左隅に流し込んだ。小川はこれが今季初ゴール。復帰3戦目の闘莉王が復帰後初アシストを記録し、名古屋が幸先よくリードを奪った。

 前半5分にはロングフィードをFWシモビッチがキープし、後ろに落としたボールをMF田口泰士が狙ったが、DFのブロックに阻まれる。同11分にもGK楢崎正剛からのロングキックをシモビッチが頭でそらし、小川がつないだボールをFW永井謙佑が左足でシュート。立て続けにチャンスをつくったが、枠を捉えられなかった。

 1点リードで折り返した後半12分、相手のミスを突いて追加点を奪う。仙台はGK関憲太郎がDF平岡康裕に預け、後ろからビルドアップしようとしたが、素早くプレッシャーをかけた田口が平岡からボールを奪取。そのままドリブルでGKもかわして左足で無人のゴールに流し込んだ。

 名古屋の1試合複数得点は6月25日の第1ステージ最終節・G大阪戦(3-3)以来13試合ぶりで、第2ステージは初。2-0とリードを広げると、その後の仙台の反撃も体を張って跳ね返した。仙台は後半24分、ロングフィードに反応したMF奥埜博亮がワンタッチで闘莉王をかわし、PA内に切れ込んだところで闘莉王と交錯して転倒。しかし、西村雄一主審の笛は鳴らず、ホームの仙台サポーターからはブーイングが飛んだ。

 それでも攻勢を続ける仙台は後半41分、MF梁勇基がドリブルで仕掛けて左サイドに展開。MFパブロ・ジオゴが鋭いクロスを入れると、これがMF磯村亮太のオウンゴールを誘い、1点を返した。直後の42分にも梁のピンポイントパスにDF菅井直樹が抜け出し、決定機を迎えるが、惜しくもオフサイドの判定。引き分けで残留が確定する仙台だったが、あと1点が遠かった。

 2-1で逃げ切った名古屋は2試合ぶりの勝ち点3を獲得。暫定ながら15位新潟との勝ち点差を「1」、14位甲府との勝ち点差を「2」に縮め、このあと試合を控える新潟、甲府にプレッシャーをかけた。新潟は午後4時半キックオフの試合で鹿島と、甲府は午後7時キックオフで柏と対戦する。

●[J1]第2ステージ第13節 スコア速報

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