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2大会連続となるAFC U-19選手権へ、U-19代表主将・坂井「やっと来たなという感じ」

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[9.26 練習試合 U-19日本代表候補 3-2 日本体育大 味フィ西]

 U-19日本代表の主将を務めるMF坂井大将(大分)は試合後、対戦した日本体育大の鈴木政一監督からエールを受けていた。「引っ張っていってくれ」。鈴木監督は2年前のAFC U-19選手権でU-19日本代表を率いた指揮官。当時、U-17世代からの“飛び級”でU-19日本代表に招集されていた坂井は先輩たちとともにアジア突破を目指したが、U-20W杯出場権獲得へあと1勝まで迫った準々決勝で北朝鮮にPK戦で敗れて涙を飲んだ。その無念を晴らすため、今回のチームが発足した当初から坂井はリーダーシップを取ってきた。そのMFは約20日後に迫ったAFC U-19選手権について「一次予選から自覚をもってやってきた。やっと来たなという感じで、早くやりたいというかワクワクしています」と決戦開幕を心待ちにしていた。

 この日はダブルボランチの一角として先発。攻撃の多くは坂井を経由して前線へとボールが運ばれていた。1-0の前半19分には右サイドから来たボールをダイレクトでスルーパス。これによってMF長沼洋一(広島)が完全に抜け出し、GKをかわして出したラストパスをFW小川航基(磐田)が決めて2-0となった。「洋一が出て来るのが見えたし、小川が引いてくるのが見えていたのでそのギャップへいい形のスルーパスだったと思います」。U-20W杯出場を懸けたAFC U-19選手権でも司令塔役として期待されるMFは「自分が起点になってテンポをつくって、前にもいい選手点が取れる選手がいる。それを活かしていきたい」と力を込めた。

 キャプテンマークを巻いているのは坂井だが、全員でU-19日本代表というチームを高めてきた。「みんながキャプテンみたいな気持ちでやってくれたらいいと思っていた。みんながよく声出して自分が引っ張るんだという気持ちでやっている。自分が特別なんかやったわけではないです。今年に入ってから月1回は活動があって、積み重ねてきたものがある。短期決戦の中でぶつけていきたい」。2年前とはまた別の明るさがあるというチームとともに2年前のリベンジを狙う。

 坂井は13年U-17W杯の経験者。「若い年代から世界でやって肌で感じることがオリンピックやフル代表につながる」という考えがある。日本の将来のためにも大事なアジア予選。必ず突破して世界を経験し、自分たちの世代が中心となる東京五輪や、その後のW杯での躍進に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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