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流通経済大柏高OB座談会!熱戦で生まれた言葉「小出ごっこ」、ライバル・市船との思い出も[KUSS×ゲキサカ]

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流通経済大柏高OB座談会が行われた

 関東大学サッカーサポーターズクラブ(KUSS)とゲキサカのコラボ企画第二弾! ゲキサカではKUSS会員向け会報に掲載された座談会記事のスピンオフをお届けします。

 第一弾・青森山田高OB座談会に続く、第二弾は関東大学サッカーで活躍している流通経済大柏高OBの神奈川大MF武田将平(4年)、東洋大MF飯島樹生(4年)、早稲田大のMF小林大地(4年)とMF秋山陽介(3年)、秋山と同級生にあたる流通経済大のFWジャーメイン良、DF今津佑太(3年)の6名による座談会です。

 高校時代のエピソードはもちろんのこと、ライバル・市立船橋高との関係性や「小出ごっこ」という言葉が生まれた“思い出の熱戦”について語ってくれました。また高校サッカーと大学サッカーの違いなど、現役プレイヤーも必見の内容となっています。

(取材・協力 関東大学サッカーサポーターズクラブ)

――今の4年生は1年生の時に高校選手権で全国3位を経験されていますが、その時はいかがでしたか?
武田:あの時の流柏は本当に強くて、すごく応援していました。勝ってほしかった。
小林:選手権は今までテレビで観ていたものだったから、それを逆の立場で感じることができて、これが選手権かと思いました。最後の試合(vs久御山高:2-2PK2-3)も、国立競技場にお客さんがたくさん入っていて、めっちゃ感動しました。
飯島:やばかったよね。

――インターハイ(全国高校総体)とは違う雰囲気でしょうか?
小林:全く違いました。注目度が違う。だってインターハイって、みんな知らないですよね?(笑)
一同:(笑)
ジャメ:夏は高校野球に人気を持っていかれてるもんね。

――高校時代にライバルだなと思っていた高校はありますか?
小林:一つしかなくね?
一同:うん。
小林:市立船橋高です。

――なぜそのように感じていましたか?
小林:なんだろう、伝統じゃない? 流柏と市船っていう。
ジャメ:まぁ、早稲田大と慶應義塾大みたいなものでしょ。
小林:そう、早大と慶大みたいな。意識せざるを得ないというか、流柏に入った以上、市船には絶対に負けてはいけないという意識がありました。負けたら坊主みたいなこともあったもんね。2年生のインターハイの決勝で、市船にPKで負けたんですよ。そこからすぐに学校に帰って、夜10時くらいまでPKの練習をしたのを覚えています。
小林:グラウンドで5時間くらいPKを蹴り続けて(笑) それくらい市船には負けちゃいけないっていう意識がありました。

――高校時代で一番印象に残っている試合はありますか?
小林:あれしかないっしょ。
武田:あれだね。泣けたね。
小林:俺たちが3年生のときの選手権の、千葉県予選準決勝での市船戦です。先制されて、点を取ったのが俺のマークしていた選手で。
ジャメ:ちなみにCKのボールをそらしてアシストしたのが俺のマーク(笑)
一同:(笑)

小林:競り負けたボールを、マークから外してしまった俺の目の前で決められるという形で失点して。そこから何度もチャンスがあったんですけど、ゴールライン上で何回もクリアされて。
武田:小出(小出悠太・明治大4年)にね(笑)
ジャメ:それ以来、ゴールライン上でクリアすることを僕らは“小出ごっこ”って呼んでいます(笑)
小林:それから全然追い付けなくて、0-1のまま試合が終わりそうでした。アディショナルタイムが4分くらいあったのですが、3分55秒くらい経ったところで「ああ、終わった」と思ったんです。

 そうしたら、ハーフウェーライン辺りでFKをもらえたので、ロングボールを入れて、はね返されたボールをまた拾って。外で繋いで、折り返したのをキャプテンの桜井将司(流通経済大4年)がシュートして。これまたゴールライン上でクリアされたんです。「まじか、もう無理だ」と思ったんですけど、こぼれ球をまた桜井が押し込んで、それがちょうど4分くらい。そこから延長か?

飯島:延長だね。
小林:延長前半が終わって、延長後半の途中からPK戦用のGKを入れたんです。結局はPK戦までもつれ込んだんですけど、そのPK職人のGKがしっかり止めてくれて勝てました(1-1・PK4-2)。
一同:拍手
小林:俺って話ヘタ?(笑)
一同:(笑)
小林:この試合は一度、映像を見てもらいたいね。
秋山:あの試合は濃かったですよね。
小林:めちゃくちゃ濃かった。あれがまさに高校サッカーという感じで。本当にラストワンプレーでしたよ。
武田:必死に伝えるね(笑)
小林:言葉じゃ伝わらないんだよなぁ。あの試合はとにかく忘れられないよね。

――高校サッカーと大学サッカーの違いは何だと思いますか?
秋山:俺? え、なんだろう。
武田:お前は言ったら、先に言うじゃん。
秋山:大地くん言って。
小林:高校サッカーは監督に言われるがままだったんですよ。でも大学はほぼ自主的で学生主体。他の大学はわからないけど、多分そうだよね。
武田:まぁ確かにそうだよね。
飯島:高校は結構やらされていた感じがあったけど、大学は自分というものを出していく。
小林:そこのギャップは大きかったよね。
ジャメ:あとスピード感が全然違くない? 入った時はちょっと疲れるよね。
武田:高校の時に大学のチームと試合したら、大学生弱いな、と思ってなかった?
ジャメ:思った。けどいざ自分がやったらスピード感が早くて、すぐに疲れちゃう。
秋山:フィジカルの重要性だよね。
飯島:1年生と4年生ってまずガタイが全然違くなかった? フィジカル的にも。
小林:あんなに走っているのに全然バテないし、体が強いんだよな。もう体力ないんじゃないの、って思う時間帯でも当たりは強いし、ちゃんとボールも蹴れる。そういう体力はすごいなって。

――高校時代から見ていて成長したと感じるところはありますか?
今津:俺は、今もジャメと同じチームだからわかるんですが、高校より一段と速くなりました。
武田:確かに、高校時代はそんな速いイメージはなかったな。
小林:なかった。俺の方が速かったよね(笑)
ジャメ:それはない(笑)
小林:めっちゃ速くなった。アッキーは上手くなったし。
秋山:絶対思ってないじゃないですか(笑)
小林:本当本当。もう早大の核ですよ、秋山さんは。
秋山:本当に思ってないもん(笑)
飯島:たしかにアッキーのプレーは、いやらしい。
武田:いやらしくなった。
ジャメ:エロい! エロくなったね。
小林:古賀聡監督からの信頼も激アツだからね。揺るがない!
秋山:走っているだけです(笑)

ジャメ:なんだろう。皆そのままじゃない?
武田:そのまま。樹生が変わったよ。
飯島:変わった?
武田:うん、大人しくなった。
飯島:本当? タケはやばくて、開幕戦(神奈川大1-0東洋大)で俺は左SBをやっていたの。試合中に浮き球が来て、そしたらタケがいきなり飛び膝蹴りしてきて(笑) え? ってなった。競技が違うじゃんって。しかも終わった後に「お前、甘いな」って捨て台詞を吐いてどっか行ったよね。こいつはまじで危ないと思った(笑)
ジャメ:タケさんは相変わらずもう。
飯島:変わらない本当に。削り合い。
武田:一応足は引いたじゃん(笑)
飯島:ちょっとね。でも危ないよ。いきなり飛び膝蹴りとかして来るから(笑)

小林)今津はすごい成長したと思うね。だって俺らが3年の時……。
今津)続けて続けて(笑)
小林)俺らが3年でお前らが2年の時、今津は自分たちの学年で出ていたっけ?
今津)そんな出ていないですね。
小林)そんなだよね。自分たちが卒業してからお前らが最上級生になって、結果も出していて、いざ大学に入ったら、いつの間にか全日本選抜にも選ばれていて。「え、今津だ!」みたいな。成長したなと思った。
武田)親かよ(笑)

――応援してくださっている方々へメッセージをお願いします。
今津:流経大を応援してくださっている人がいる中で、結果が出ていないので、チームとして結果を残せるように頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
小林:高校サッカーにはない面白さが大学サッカーにはあるので、是非試合を観て来て、それを肌で感じて頂きたいです。流柏出身者がいろいろな大学にいるので、そういった個性が強い選手たちに注目してみてください。
武田:神大はみんなで走ってアグレッシブにというのがテーマなので、一生懸命頑張るところを観てもらいたいです。
ジャメ:流経大は、技術的には大学の中でもそこまで高い方ではないですが、走って、球際で戦って、という人を惹き付けるようなサッカーをする部分が増えてきました。そういうところを見てもらえたら嬉しいです。

秋山:早大のサッカーは真面目に、真摯に、ひたむきにっていうところがあるので、そういう走っ……。ていうかまた一緒じゃない(笑)?
小林:たしかに(笑)
秋山:ですよね。でも泥臭く戦うところだったり、最後まで戦い切るところから感動や活力を感じ取ってもらえたら嬉しいです。応援してください。
飯島:東洋大はポゼッションを中心にしているので、観ている人が楽しくなるような楽しいサッカーができていると思います。チームスローガンであるベストを尽くすということは一人一人忘れていないので、戦う姿勢を観ている人にも感じてもらいながら、応援して頂けたらと思います。
ジャメ:後期リーグは11連勝で優勝することに向けて今夏しっかり強化していきたいです。チームとして成熟させて、後期リーグで良い結果を出したいです。
秋山:今リーグ戦でも下位なので、後期リーグで巻き返せるように頑張りたいです。三冠を目標にしていて、総理大臣杯は逃してしまったのですが、残りニ冠が達成できるように頑張りたいです。大地さんたちとやるサッカーも残り短いので、最後に優勝して終われるように頑張ります。
武田:売るね? 媚び売るね? (笑)

(取材協力 関東大学サッカーサポーターズクラブ)

 まだまだ続く流通経済大柏高OB座談会! 現在所属する各大での活躍や成長ぶりについては、関東大学サッカーサポーターズクラブ会員向けの会報に掲載されています。またKUSSでは、この後も有名高出身選手による座談会を掲載予定。スピンオフ版はゲキサカにも掲載されるのでお楽しみに!
KUSSに興味のある方は、下記入会方法をご参照ください!
関東大学サッカーサポーターズクラブ

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