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史上最年少でJ1・500試合出場達成!! 浦和MF阿部「『おめでとう』と言われるけど…」

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史上最年少でJ1・500試合出場を達成した浦和レッズMF阿部勇樹

[10.1 J1第2ステージ第14節 浦和4-0G大阪 埼スタ]

 浦和レッズMF阿部勇樹が史上6人目となるJ1リーグ通算500試合出場を達成した。これまでの500試合出場は秋田MF伊東輝悦、名古屋GK楢崎正剛、元浦和の山田暢久氏、横浜FMのDF中澤佑二、G大阪MF遠藤保仁の5人。35歳25日で500試合出場を達成した阿部は、昨季遠藤が35歳8か月19日で達成した史上最年少記録を塗り替えることになった。

 序盤からG大阪を圧倒したチームは前半6分にMF高木俊幸の得点で先制。その後は、G大阪に攻撃の形をほとんど作らせないまま試合を進める。中盤の底に入った阿部も積極的に相手ボランチの遠藤やMF井手口陽介にプレッシャーを掛け、自由を奪い取った。すると後半に3点を加点したチームは、公式戦4連敗中だったG大阪から4-0の快勝を収めて第2ステージ首位を守った。

 奇しくも、阿部が市原(現千葉)在籍時に飾ったJデビュー戦の対戦相手がG大阪だった。98年8月5日J1第1S第16節、当時16歳だった若武者は高校生でJリーグのピッチに立ったが、「デビュー戦では負けてしまった」と振り返ったように2-3で敗れた。しかし、500試合出場となったこの日の試合では4-0の快勝を収め、「試合に勝たないと意味がないので、何よりも勝てたことが一番。皆さんに『おめでとう』と言ってもらったけど、チームが勝ち点3を取れたことの方がうれしい」と笑顔を見せた。

「いろんな人の支えがあって戦って来れた」と周囲への感謝を示した阿部は、試合後に花束を手渡してくれたペトロヴィッチ監督に恩返しをしたいと力強く語る。「イギリスに行って戻ってきて、ミシャ監督とやりたいという気持ちがあった。でも、監督をまだ喜ばせていないので、何とか監督が喜ぶような結果を出したい。それが一つのモチベーションになると思う」。500試合と区切りの試合を勝利で飾った男は、チームに大きな歓喜をもたらそうとシーズン終盤の戦いに挑もうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第14節 スコア速報

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