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成す術なく敗れたG大阪、MF倉田「我慢しようと思ったけど…」

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90分間ピッチ上を駆け回ったガンバ大阪MF倉田秋

[10.1 J1第2ステージ第14節 浦和4-0G大阪 埼スタ]

 2点をリードされた状況で、MFアデミウソンが退場。第2ステージを逆転で制するためには絶対に負けられない試合だったが、後半14分にガンバ大阪は数的不利に陥ってしまう。しかし、MF倉田秋は1人少なくなる前から、浦和の後手に回っていたと実感していた。

 序盤から浦和の素早いプレッシャーに苦しめられたG大阪。長谷川健太監督も「ウチのボランチに阿部(勇樹)と柏木(陽介)の2人が来たのは想定外。どちらか1枚だと思っていた」と振り返ったように、配球役となるMF遠藤保仁とMF井手口陽介が自由を奪われてしまう。浦和の攻撃をはね返しても、すぐさまボールを回収される悪循環に陥って攻撃を組み立てられなかった。

 右サイドハーフの位置で先発した倉田も、「ヤットさん(遠藤)と陽介のところに相当プレッシャーが来て、そこで自由にさせてもらえなかった」と認める。しかし、だからこそ「その代わりに俺や(大森)晃太郎のところは空くので、もう少しボールキープをしたり、時間を作るなりしないといけなかった」と悔しさを滲ませた。

 そして、守備も耐え切れなかった。「レッズの試合は我慢する時間帯が絶対にあると分かっていた。いつかチャンスが来ると思って我慢しようと思ったけど、我慢できなかった」。前半6分に早々と先制点を奪われると、後半立ち上がりの同5分に追加点を献上。その後、アデミウソンが退場して数的不利に陥ると2失点を喫して0-4で完敗した。放ったシュートは浦和の20本に対し、わずか3本に抑え込まれての結果だった。

 第2ステージ首位の浦和との勝ち点差は「7」に広がった。残り3試合での逆転優勝は厳しい状況になったが、可能性はゼロではない。「厳しい状況だけど、まだ優勝が決まったわけではない。残り全部勝てば何か起こるかもしれないので、可能性を残すためにもしっかり勝って終わりたい」と声を振り絞った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第14節 スコア速報

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